レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第31節 vオサスナ

勝ち点を落とす恐れが大きい試合の一つだったオサスナ戦を振り返る。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロアアルビオルセルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:シャビ・アロンソ、グラネロ;ベンゼマエジルロナウド

FW:イグアイン

79分:イグアイン→コエントラン、81分:エジル→ディマリア、84分:ベンゼマ→バラン

この試合でもベンゼマイグアインを併用。カカとエジルは波があったが、この組み合わせはどうか。ディマリアはベンチスタート。

オサスナの先発メンバー

GK:アンドレス・フェルナンデス

DF:ロベルシオ、セルヒオ、ミゲル・フラーニョ、ダミア

MF:プニャル、ネクナム;セフード、ラウール・ガルシア、ロウ

FW:ニノ

46分:ロウ→レキッチ、66分:セフード→ラマー、82分:ロベルシオ→エカイデ

ニノとラウール・ガルシアのコンビは怖い。センターラインはまずまず、サイドはどうか。

■繋げない分左サイドで

前節のソシエダ戦は、5-4-1のソシエダを相手に、後方は非常に楽にボールを持てた。サイドもそれほど厳しくなく、極端に言って、問題はゴール前という状況だったのだが、オサスナは前から厳しく寄せてくることが多かった。

マドリーのピボーテは、負傷者が続出したこともあって、シャビ・アロンソとグラネロのコンビ。通常ならつなぎに期待をしていい2人だ。

だが、最終ラインにはアルビオル。もともとパスが良い選手ではないし、試合からはずいぶんと遠ざかっている。よって、後方で回して落ち着くよりも、大きく蹴って勝負という場面が多くなる。

それなら、ベンゼマよりロナウドに徒競走させた方が良いので、マドリーは左サイドを中心に。

オサスナは出てきているので、ロナウドはスペースがある状態でロベルシオやセルヒオと走りあって勝つことができていた。

アルビオルは元来繋ぐよりクリアの選手だが、危ないボールははっきりと蹴りだしてピンチの芽を摘んでいたから、右サイドでベンゼマに入れてボールを運ぼうという場面はほとんどなし。

ベンゼマもサイドというより、マイボールの時は2トップのように振舞っていた。

7分に、ロナウドのクロスにベンゼマが素晴らしいボレーで決めて先制。ロナウドは左サイドでシュートに行く場面と、シュートをフェイントにして縦に行ってクロス、パスという選択肢を持つことが増えていて良い。

ベンゼマイグアインと近い位置から遠ざかってディフェンスから逃げる動き。ボールに合わせる技術は素晴らしい。

36分にはロナウドがロングレンジのシュートを決めて2-0。オサスナはあまり崩されていないのに2失点。この個人能力の高さで枠へ入れた2点は、試合の行方を決定付けた。

オサスナとしては、やり方は概ね上手くいっていた。高い位置から頑張って追うことで、久しぶりのメンバーがいるマドリーは落ち着いてボールを運んで攻めるというより、リスク回避のためにも蹴り出してしまうことが多かった。だが、ロナウドのところを抑えられず。

何となくできそうだったのにやられる、非常に堪える失点を喫した。

39分にイグアインが上手く動き出して裏を取り、浮かせるシュートでキーパーをかわして3点目を奪い、試合はおしまい。

48分にニノにヘディングで1点を返された後、10分くらいはオサスナに元気が戻ったのだが、危ない場面は作らせず、逆にロナウドイグアインが1点ずつ追加して5-1。

オサスナの頑張りに苦労しそうな雰囲気だったが、ロナウドのサイドに活路を見出したマドリーが、難しいスタジアムで勝ち点3を得た。

■今週の予定

先制点の時間が早かったことは、マドリーを楽にした。

ボールをもてないことは、徐々に明らかになっていっていたので、そのまま0-0ではオサスナがどんどん勢いづいていたはず。オサスナにしてみれば、こんなはずじゃなかったという試合。

さて、今週のミッドウィークもCL。

キプロスでは快勝したが、油断禁物。特にカード絡みで今後に悪い影響が出ないよう、コントロールした試合運びを期待したい。

週末のリーガはバレンシア戦。こちらはセルヒオ・ラモスが出場停止。センターバックのやりくりに注目。