取り壊しが決まっているサン・マメスで、マドリーは最後の試合。
熱狂的なサポーターに埋め尽くされる嫌なスタジアムだったが、それだけに印象深い場所。
■マドリーの先発メンバー
GK:ディエゴ・ロペス
MF:ケディラ、シャビ・アロンソ;ディマリア、モドリッチ、ロナウド
FW:ベンゼマ
61分:ディマリア→カジェホン、71分:ベンゼマ→イグアイン、79分:ロナウド→モラタ
予想通り、セルヒオ・ラモスが右。アルベロアとエッシェンの負傷により、CLもこの形が想定される。
■アスレティックの先発メンバー
GK:イライソス
MF:アンデル、イトゥラスペ;スサエタ、ムニアイン、イバイ
FW:ジョレンテ
69分:ラマーリョ→イラオラ、イバイ→トケーロ、81分:ムニアイン→モラン
下位に沈む今シーズンのアスレティック。それでも、ガツガツ当たってくるスタイルはマドリーにとって厄介なことに変わりはない。ジョレンテとはリーガ最後の対戦となる。
■簡単に
中盤より前は、モドリッチが入ったものの構成はいつも通り。
動きもそれほど変わっておらず、実質的に消化試合となって以降のリーガで見られるように、足元で受けるプレーが多かったので、感想は特にない。
気になったのは、CLでもこの形となるであろうセルヒオ・ラモスの右サイドバック起用の1点。
左にマルセロが入ったこともあって、マドリーの攻撃は左が中心。右から効果的に攻められた印象はほとんどなかった。
アルベロアやエッシェンより攻撃的なセルヒオ・ラモスが入ってもこういった状況が続いたということで、右からの攻撃の改善が近いうちに見られるとはますます考えづらくなった。左の強みを生かすためにも、左右のバランスはできるだけ取りたいので、少しでもと期待したのだが、このままCLでも左で攻めていくほかなさそうだ。
守備面では、ディマリアが運動量を維持する限り、2対1を常に強いられることはまずない。欲張らず、普段どおりの守備をやっていけば大きな失敗には繋がらないだろう。
リーガなので、緊張感と集中力の全く違うこの試合の形が全くそのままCLでも見られるとは考えていないが、右が使えないのは非常に不利。ディマリアがサイドバックと絡むことに少しでも積極的になれば少し変わってくるかもしれないけれど、現状ではそれも望めない。
右はきっちり守って、左での展開に期待することになりそうだ。
開始早々の先制点となったロナウドのフリーキックが決まったのは嬉しい。
キッカーは多くいても、ゴールを狙う位置では基本的にロナウドが蹴ることになっており、彼のキックの精度があるのとないのとでは、相手に与える脅威が全く違う。
一時期は壁に当たるばかりで、ゴールはほとんど期待できないような状態だったのだが、このゴールで、エリア周辺の守備を難しくさせることができるだろう。
■CLへ
次節はベティスをベルナベウに迎え、その次がCL準決勝。まずはドルトムントに乗り込むことになる。
とにかく、これ以上の負傷者が出ないよう、少しでも良いコンディションでドイツに向かってもらいたい。