アスによれば、移籍金は1000万ユーロ。本人は既にナポリ入りしており、メディカルチェックを受ける予定。
モナコへ移籍したカルバーリョ、レンタル終了でチェルシーへ帰ったエッシェンに続き、今オフ3人目の移籍となる。
マドリーでは77試合で20ゴールの成績だった。
カンテラーノであり、エスパニョールから買い戻しオプションで帰って来たカジェホンは、クラブへの献身という点で素晴らしい選手だった。控えでも問題行動はなく、途中出場で結果を残すことが多かった印象だ。ピッチでも良く走り、攻守に渡って運動量で貢献してきたと言える。
右サイドでのポジション争いはディマリアがライバルだったが、ボールを持ってアクションを起こせるディマリアを上回れなかったというのが実際のところ。
昨シーズンまでのマドリーにおいて、ラインとの駆け引きを続けて裏を取ることを狙うカジェホンの「使われる」スタイルは合っていなかった。そうした動きに合わせたパスを出せるシャビ・アロンソが不在の時間も長かったし、左サイドとの兼ね合いを考えると、やはりボールを持ち上がれる選手を右に置きたくなる。
逆に言えば、ボールポゼッションを前提とした中盤になれば、彼のように使われる選手が生きる時間がもっと長くなる可能性はあり、新しいシーズンに期待できる面がないわけではなかったので、そこは少し残念。
これで、4-2-3-1だと想定すると、右サイドはディマリアだけとなったことになるので、ヘセの契約を更新してトップチームに残すことが現実味を帯びてきた。
ディマリアはカジェホンとのポジション争いには勝ったものの、シーズン中何度も触れたように、アタッキングサードでの引き出しが少ないことが明らかで、出来ればディマリアを控えに置けるような選手が現れて欲しいところ。
できれば右利きの選手を置いて、クロスと縦へのドリブルを使い分け、質の高いボールを高い確率で供給できるようにしたい。
カジェホンの新しいクラブでの活躍と、マドリーの右サイドの活性化を期待している。