シャルケ戦の速い時間帯にコラシナツに押され負傷交代していたヘセは、その晩のうちにサニタス・ラ・モラレハ病院でMRI検査が行われ、右膝前十字靭帯の断裂と判明したと公式に発表された。
離脱期間は公式には発表されていないが、6か月ほどと報道されている。練習復帰はもう少し早くできるかもしれないが、実戦復帰まではそれくらいの時間を要するだろう。
順調に出場時間を増やし、コンディションが整わない時間が長く続いたベイルを押しのけるほどのプレーを見せていたヘセだったが、大きな打撃を受けることになってしまった。
サイドを本職としている選手はロナウドとベイルの他彼くらいしかおらず(ディマリアは中盤で落ち着いている状態だ)、マドリーにとっても大きなダメージ。モラタをサイドで使うなどしてやり繰りしていく他ないだろう。
彼はここまでリーガで5ゴールを決めているが、CLではまだゴールがなく、今日のシャルケ戦はチームとしては楽な試合とは言え更なる飛躍に向けての大きなチャンスだった。
それにも関わらず、何もすることなくピッチを去らざるを得なくなってしまったことへの思いは計り知れない。
せめて重要な試合の重要な場面の負傷であればまだ納得できる部分があって、彼の負傷は無駄ではなかったと思うことができるのだが、こんな試合のなんでもない場面で強く押されてこの負傷では、見る側としてもやりきれない思いだ。
もちろん長期の離脱であることに変わりはないし、どんな場面での負傷であろうと、ここからという時に負傷したヘセ本人の落胆は察するに余りある。
整理がつかない部分もあるだろうが、今はしっかり治療に専念し、できるだけ早くピッチに返ってきてくれることを祈る。