レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第6節 vマラガ

ベルナベウでのマラガ戦。下位に沈む相手に対し、不本意な結果となった。

■マドリーの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:カルバハル、バラン、ナチョ、マルセロ

MF:クロース;モドリッチ、イスコ

FW:ヘセ、ベンゼマロナウド

59分:ヘセ→コバチッチ

ペペとセルヒオ・ラモスが負傷で、バランとナチョのコンビ。前線ではヘセが久しぶりの先発となった。

■マラガの先発メンバー

GK:カメニ

DF:ロサレス、アンヘレリ、ウェリグトン、ミゲル・トーレス

MF:ティッソーネ、レシオ;フォルナルス、フアン・カルロス

FW:アムラバト、ティハドゥイニ

69分:ティハドゥイニ→フアンピ、79分:フォルナルス→オルタ

ここまで勝ちのないマラガ。一時期の勢いは失ったが、さすがにこの位置はさびしい。

■ローテーション、入らないシュート

マドリーの不安材料はセンターバック2枚の不在。それぞれで出れば安定しているとはいえ、バランとナチョの組み合わせでは不安が残るところだった。これまでの出場時間を見ても、バランにはそろそろこうした場面くらい主導的な立場に立ってプレーして欲しいが、普段と変わらないプレーぶり。落ち着いているとも言えるし、悪い意味で淡々としすぎているとも言える。

ペペとセルヒオ・ラモスは感情のコントロールがうまく行かない時もある。だが、それでもうまく自分を飼いならしてプレーしている彼らのような存在が隣にいないと、最終ラインとしてはおとなしすぎる印象を受けた。

CLがミッドウィークに続く日程の中、負傷者も抱えており、ベニテスは少しずつ先発を入れ替えて乗り切ろうとしている。アスレティック戦ではコバチッチを中盤に組み込み、この試合ではヘセを起用した。

ヘセは負傷以前のプレーができずに苦しんでいる。昨シーズンは復帰したタイミングが悪く、連勝の後調子を落としたチームに入って何もできずに終わることが続いてしまっていた。今シーズンは、ルーカス・バスケスやチェリシェフが加わり中盤の層が厚くなったこともあって出番自体が少ない。

そんな中での先発起用は、チームにとってはローテーションによるコンディション維持ができる機会であり、ヘセ自身にとっては久々のチャンスであった。

負傷以前はゴール前の良い場面にすっと顔を出してゴールを決められるイメージだったが、今は何とかしようと躍起になりすぎて、あちこちに出て行き過ぎの印象。

中盤の組み立てに参加するよりも、最終ラインと勝負したり、ベンゼマが降りたスペースを使ったりする方が彼らしいプレーができるのに、ボールを触りに降りていくことで、効果的な位置から遠のくことになっている。ドリブルもスペースを必要とするものなので、狭い場所で止まってボールを受けても打開は難しい。

サイドから斜めに入ってゴールを狙う形に割り切ってプレーした方が、彼の特長を生かせるだろう。

チームとしては、毎回少し違う組み合わせでプレーしていることになり、微妙に連携がずれることは否めない。アスレティック戦ではクロース、モドリッチコバチッチが良いプレーをしてくれたが、毎回そううまくいくとは限らない。ローテーションする以上、最後の局面でなかなか合わない、焦れる展開が続く試合が一定数できてしまうのはやむを得ないのだろう。

とはいえ、65%以上ボールを持ち、MARCAによれば31本のシュートを放ちながら、ついにゴールを奪えなかったのは、チームの影響もあるが、最後は個々のプレーヤーの問題だろう。

アムラバトが退場して以降も20分近く時間があったにもかかわらず、慌ててプレーしているように見受けられた。持っている技術を生かせる精神状態でプレーしてもらいたいものだ。

もちろん、マドリーを焦らせるに至ったカメニの攻守は特筆に値する。

身体能力の高さとともに、考えられたポジショニングで危なげなくセーブを続けており、どこに蹴っても入らないような雰囲気を感じさせた。そうなれば、精神的にはGKの勝ち。攻撃陣は届かないところへ蹴らなければならないと考え、勝手に自滅することになる。

31本のシュートのうち、半数以上の17本ものシュートが枠外へ飛んだのは、カメニのプレーによるところも大きい。今は下位に沈んでいても、こうしたGKがいれば、いずれ浮上で競うと感じさせる守備だった。

先述の通り、アムラバトは76分にマルセロへのひじうちで退場となった。

力強いポストプレーと落としでマラガの攻撃陣を引っ張っていた彼の退場により、マドリーはリスクを負って攻められるように。しかし、攻撃面で打てる交代策は、実行されたヘセとコバチッチの入れ替えくらい。そのほかルーカス・バスケスとチェリシェフが控えていたが、イスコは替え難く、ロナウドベンゼマは言わずもがな。最後の場面でフレッシュなプレーヤーを投入できなかったことは残念。

ハメス、ベイルの復帰が待たれる。

結果はスコアレスドロー。ベルナベウでのスコアレスは久しぶりの出来事。ケイラー・ナバスを中心とした守備の出来より、グラナダ戦に続きホームで良いところを見せられなかった攻撃陣の不安の方がずっと大きくなる試合となった。

■CL、デルビーへ

今週のCLはアウェイのマルメ戦。アウェイであるが、余裕を持った試合運びを見せて欲しいところである。

そして週末にはアトレティコとのデルビーが待っている。セルヒオ・ラモス、ペペ、ベイルあたりは復帰できそうなので、少しでも万全な体制で乗り込みたい。

アウェイが続くが、どこかで切り替わるきっかけを見つけて欲しい。