パルメイラスの16歳、エンドリッキとの契約が公式に発表された。
エンドリッキについて
移籍金は3500万ユーロと2500万ユーロのインセンティブ、税金分1200万ユーロと報じられている。
移籍は18歳になる再来年で、それまではパルメイラスでプレーを続ける。
ビニシウス、ロドリゴが4500万ユーロ程度と報じられていたので、インセンティブを合わせるとそれより高い移籍金である。
ただ、2500万ユーロのインセンティブの中には非常に難易度が高いものもあると報じられている。
ひとまずの支払いは合計より少し少ない額と思われ、もっと高額になるともいわれていたが、金額としては彼ら2人と大きく変わらない額で収まることになった。
若過ぎるせいか、プレー動画はバリエーションが少なく似たり寄ったり。
その中で見えることだけ拾うと、ビニシウス、ロドリゴのようなエストレーモタイプではなく、中央でのプレーを好んでいそう。
また、彼らのようにスピードやテクニックなどわかりやすい長所があるわけではないが、体の強さもあって欠点が少ないタイプに見えた。
ポストベンゼマの行方
エンドリッキをポストベンゼマとみる向きもあるので、ポストベンゼマについて。
もちろんハーランド、と簡単にはならない。実はベリンガムとの契約をはじめとする中盤の補強によって左右されるのでは?と思われる。
まずエンドリッキについては、彼が18歳でやってくる時にベンゼマは36歳。直接の後継者とするには年齢差がありすぎるように思う。
最近のベンゼマが不在の時のプレーを見るに、ポストベンゼマはまずロドリゴだろう。
エンドリッキはロドリゴの控えとしてプレー機会をもらい、時折先発できるくらいがスタートラインになる。
そうならないのは、アセンシオが来夏フリーで出て、クロースの退団(引退)も重なる場合。
ベリンガムと契約できればいいが、うまくいかずインテリオールの補強がとん挫すると、バルベルデが本来のポジションであるインテリオールに行くことになる。
そうすると右エストレーモが足りなくなるので、ロドリゴを中央ではなく右で、となる可能性がある。
この場合にのみハーランドに向かい、ベンゼマの後継を任せることになるのではなかろうか。
ハーランドは、マドリーを考えなかった理由としてベンゼマの存在を挙げていた。
つまり、自分がプランAとならないポジション争いがあるクラブは望まないということで、当然ベンゼマがいるうちは可能性がないし、ロドリゴが万全に9番を務められた場合も説得は難しい、ということになる。
このように、ベリンガムをはじめとする中盤の世代交代の進展により、9番の成り行きも変わってくるということができる。
その変革の中で中心となるか、変革を終えた後の主役となるか。レイニエルルートを辿ることだけは勘弁していただき、エンドリッキにはこれら2つの希望を持って見ていこう。