レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第18節 vレアル・ソシエダ

ミッドウィークの試合と同じような展開で、ベルナベウで得点も挙げられず敗戦。負けることに慣れたくはないが、もはや見慣れた光景になってしまっている。

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 ■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:カゼミロ;クロース、モドリッチ

FW:ルーカス・バスケスベンゼマ、ビニシウス

 

57分:カゼミロ→イスコ、77分:マルセロ→レギロン、80分:クロース矢印背バージョス

 

3トップの左はビニシウス。適正なポジションに配置するソラーリの選択は支持したい。

 

レアル・ソシエダの先発メンバー

GK:ルジ

DF:エルストンド、ジョレンテ、エクトル・モレーノ、ムニョス

MF:イジャラメンディ;メリーノ、スルトゥサ

FW:ヤヌザイ、ウィリアン・ジョゼ、オヤルサバル

 

69分:エルストンド→サルドゥア、73分:メリーノ→パルド、84分:ムニョス→スベルディア

 

ホームで勝ち点6、アウェイで勝ち点13と、アウェイでの勝ち点で順位を維持している状況。

 

■悪癖は治らず

ごく序盤にペナルティを与え、またも先制されて試合をスタートすることに。

立ち上がりの緩さが一向に改善されない。これは戦術的な修正といったこと以前の問題で、プレーヤーが個々に立て直すしかないものだ。

モドリッチが言う「どのプレーヤーも以前のレベルにない」という点は、技術がレベルダウンしたということではなく、技術を発揮するためのメンタルが準備されていないと言い換えても良いかもしれない。

 

うまくいっていないから立ち上がりは注意しようとか、逆に思い切って圧力をかけていこうといった判断があって、その上で失敗したならまだ受け入れることも出来る。

今はふわっと試合に入って、そのまま相手にやられている状態。そこから試合の中でやり直すのは、好調のチームであっても難しい。

 

攻めに困るマドリーにボールを持たせ、不安定になったところをカウンターで狙うやり方が相手には浸透してしまっている。

この悪癖をどうにか治さなければ、なかなか安定して結果を出すことは望めない。プレーとしても緩慢なので、印象も悪く、取りまく雰囲気をより悪くすることにもなってしまう。

 

■ビニシウス

この停滞ムードの中、気を吐いたのはビニシウスだった。

ウイングに彼を置いたソラーリの選択は良い。狭くなりがちな中で幅を取れるし、スピードも生きるからだ。

前節のようにポジションを崩してしまうプレーヤーを置くと、そこからチーム全体のバランスの修正を強いられることになり、不調のチームにおいてその労力は痛手だ。

 

ビニシウスは今求められていることと、自分がやりたいことが一致しているように見える。

そういうプレーヤーを使えば、問題点は少し減る。ウイングのプレーヤーが軒並みうまくいっていない状態だから、彼はここからチャンスを多く得られるかもしれない。

ここまでの少ない出場機会でも少しずつ成熟してきているし、チームに慣れて精神的にも良い状態のようである。もうしばらく彼のプレーに期待したいと思わせる出来だった。

 

欲を言えば、目に見える結果がほしかったところ。

以前のようなオウンゴール誘発でも良いので、はっきりした成果が出れば見る目も変わるし、それによって使いやすくもなる。

シュート精度は明らかに良くなく、改善の余地はあるけれども、シュートしなければ結果も出ない。

手詰まりになりがちなチーム状態を打破するような積極性を見せてほしい。

 

■最後に

判定に一言言いたい気持ちもあるが、それ以前の問題でつまづいているので、強く訴えたいとも思えない。

厳しい時に厳しい判定により流れを失うのは辛いが、判定に助けてもらうこともあれば、その逆もあるのが当たり前。今は判定の運不運に頼らざるをえないチーム状態だということだろう。

 

判定よりも、自滅に近い形で毎週のように勝ち点を失っていること、いつまでも改善が見られないことに強く不満を感じる。

できることをやって負けたなら、見る側としてももう少し受け入れやすいのだが、これまでできていたこともせずに負けている。

今は、そういう厳しい状態に至ってしまう試合運びや、局面での判断といった自分たちで修正可能なポイントに集中してほしい。

 

ミッドウィークはコパでレガネスと対戦。週末のリーガはベティスとの試合が予定されている。