レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

マルティネス・ブラーボ語る

ソシオ団体プラタフォルマ・ブランカの会長で次期会長選挙への立候補を表明しているマルティネス・ブラーボがラジオ・マルカに出演した。

その内容をマルカがまとめたものから。

■発言内容

インタビュー形式の記事ではないので、全文ではなく、主な内容を箇条書きで。

1.今後のチームについて

「キャリアの最後のステージにある選手ならば、その花火(派手な契約という意味)のために大金を無駄にしてはいけない。」

「これまでとは反対の、まとまったロッカールームを作る必要がある。」

2.ボルーダは承認しない

これまでも語っていたが、プラタフォルマ・ブランカは3月29日の総会でボルーダを会長として承認しないことで一致している。

けれど状況は複雑で、承認される可能性もある。

3.選挙日程

選挙は5月24日、サンチャゴ・ベルナベウでの今シーズン最後の試合(vマジョルカ)が行われる日が良い。

より広い周知と、投票数の増加のため。

その選挙の投票方法も総会での争点。

4.選挙の見通し

「この選挙が”ダヴィデとゴリアテの戦い”のようであると気付いている。自分のような単なるソシオで力を持たない人間が主導権を持つのは難しいよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・

随分バッサリまとめてしまったけれど、趣旨は以上のようなもの。

1は、これまで彼が話していたような「カンテラーノ重視、スペイン選手重視」と重なる。こういうプロジェクトを求める人々も多いし、共感は集めやすいだろう。問題はそれが実現可能なのか、というところ。

カンテラの中からトップで通用する才能を見出す監督や、他のクラブのスペイン代表クラスの選手を獲得できるだけの能力をもったSDが彼についてくるのかが問題で、早くから立候補表明し、メディアに露出している割にはそういった具体性が見えない。

他のクラブで仕事をしている人材を連れてくるならば、同義的に名前は出せないだろうが、ブラーボはチーム同様にスペインのマドリーらしい人材を連れてくるはず。であれば、少しくらい名前を出してプロジェクトに具体性を持たせてほしいところ。

あとは、スペインの優秀な選手を集めることがどれだけできるのか、というところ。

「スペイン」という縛りをつけるとなかなか難しい。国外ならプレミア、国内ならばバレンシアバルセロナは現実的には一番難しい)に代表選手が多いが、これらのクラブから選手獲得ができるのか。

そうでない場合は名より実を取るような契約をすることになるだろうけれど、そうしたプロジェクトでどれだけ票が集められるかが問題。

人気投票になりがちな選挙でも、勝てなければ意味がない。その部分でどう折り合いをつけるのだろう。

2のボルーダ非承認については、ブラーボは一貫してこの立場。

承認されるかどうかは、日本からではよくわからない。承認票が増えているという話もある。

3の選挙日程について。

周知と投票数を増やす、という目的は大事だが、試合の日が投票日、というのは良いことではない。

3月末の時点で、このリーガ第37節に優勝が決まっているとは限らないし、新体制になるから現チームは無視、というのはいただけない。

以前も書いたように、6月7日だろうと5月24日だろうと選挙期間はシーズンに重なるので、程度の問題だが。

4について。

ブラーボが弱小勢力なのか、というとそうでもないように思う。

反体制で早々に立候補を表明したこと、カンテラ・スペイン化を標榜したことで、実際に票になるかどうかは別として、共感を集めてはいるのではないだろうか。

1についてでも書いたように、これまで明らかにしたプロジェクトを実現できるかどうかは、今のところわからないが・・・