レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第1節 vアヤックス

厳しいグループの初戦。どのクラブにも突破のチャンスがありそう。得失点差より、とにかく負けられない。

■両チームの先発メンバー

リーガの前節同様画像で紹介。

・マドリーの交代 81分:ディマリア→ペドロ・レオン、84分:シャビ・アロンソ→ラス、88分:エジル→カナレス

アヤックスの交代 デ・ゼーウ→タイニオ、86分:スレイマニエリクセン

マドリーは再びディマリアに右サイドを挑戦させた。

その右サイド、サイドバックは戦前の報道通りアルベロアが入った。その他はオサスナ戦と変更なし。

アヤックスはW杯でも活躍したエース、スアレスが出場停止。エル・ハムダウィの後ろにスレイマニデ・ヨングが並ぶような形。

■サイドでの形は楔から

上の画像のように、両チームのメンバーを重ねるとわかるが、両サイドにスペースがある。当然これを使わない手はない。特に攻撃大好きなマルセロはロナウドの周りがメインのポジションに。

アルベロアも、マルセロほどではないが、オサスナ戦でのサイドバックの振る舞いに比べれば、随分と上がっていた。

マルセロがサイドバックでなくなっていた左サイドを取りだしてみると、アヤックスデ・ゼーウがまずマルセロを見るべくサイドに寄る。

ロナウドファン・デル・ヴィール一枚では怖いので、エノーも寄る。スペースができる中央ではエジルがフォロー、という具合に、マドリーはサイドで自然と主導権を握ることができた。

右サイドも左ほどでないにせよ、マドリーのペース。両サイドからスタートして良い攻撃が続いていた。

サイドで良い形が作れた要因は2つ。中央で楔のパスが良く入ったことと、それによってシャビ・アロンソが楽になったこと。

アヤックスの中盤、1-2-2の中央のスペースでエジルエジルがサイドに出ている時はイグアインが良くボールを引き出していた。イグアインオサスナ戦に比べて、センターフォワードらしい組み立てへの参加をこなしていた。

赤矢印のようにエノーがついてきて、デ・ヨングスレイマニが挟みに来れば、ピボーテに戻してシャビ・アロンソから黒矢印のようにサイドへパスが供給される。挟みにこなければそのままサイドへ。

最終ラインへのプレッシャーも少なく、おかしな位置でキープをしようとしなければ、危なげないボールキープができていた。

アヤックスとしては、中央の高い位置で奪って早い攻めに持って行きたかったはず。(青い円のあたり)

だが、マドリーのサイドが良いので、デ・ゼーウエマヌエルソンに中央をケアさせず、サイドに引っ張り出すことができていた。(青点線の矢印)

しかも、マドリーのサイドバックが攻撃に参加している裏を狙う余裕はない。ボールを奪っても低い位置(赤い円のあたり)、しかもマドリーの前線はどんどん追いかけてくる。

スレイマニエル・ハムダウィを狙うロングボールはケディラとペペが立ちはだかって毎ボールにするということで、アヤックスの攻撃に迫力はなかった。

■もろもろ

ここまでマドリーが良かったところばかり書いたが、それでも2点だったのはシュートの悪さによる。

ロナウドとディマリアの中へ入っていってのシュートは一本調子だったし、イグアインはトラップまでは良かったのに…という場面を連発。

コーナーからのオウンゴールがなければ、もっと焦る展開になっていたはずなので、とても幸運だった。

イグアインの得点は、ディマリアのボールをすくったパスから。エジルのシュート、その跳ね返りをエジルが中へ入れてイグアインが合わせた形。

危なげない印象の試合だったが、1点差ではわからない。このゴールで随分楽になり、ペドロ・レオン、カナレスのCLデビュー、シャビ・アロンソの休み時間を作れた。

アヤックス相手にここまで楽な展開は予想外。スアレスがいる次回対戦はどうなるかわからないが、今節同様の構成で行けば、サイドで形を作れるはず。高い位置で奪われることがなく、ロングボールを蹴らせる守備ができている限り、ポゼッションを高めて攻撃を継続できるだろう。

あとはシュートがもっと早い時間に入れば。

さて、週末はリーガ第3節。昇格してきたラ・レアル、ソシエダとアウェイで対戦する。