レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第4節 vミラン

遅くなってしまい、すでにいろいろ語られていると思うので、簡単に振り返る。

■両チームの先発メンバー

・マドリーの交代 72分:イグアインベンゼマ、79分:ペペ→ペドロ・レオン、89分:エジルアルビオル

ミランの交代 59分:ロナウジーニョインザーギ、72分:パト→アンブロジーニ、83分:ガットゥーゾセードルフ

ミランは前回対戦の4-3-1-2から3トップの4-2-1-3へと変更。マドリーは変わらない11人を並べた。

■雑感

3トップにしたミランの変更点は、マドリー最終ライン裏への放り込み。第3節では、トップ下にいたロナウジーニョを介して2トップを使う地上戦が主だったが、今節は3センターから直接、マドリーの高いラインの裏を狙うやり方を取ってきた。

マルセロはパトとマッチアップしてスピード勝負。イブラヒモビッチは2人のセンターバックで対応した。

ここがダメなときはサイドにいるロナウジーニョに預けるのがミランの第2ルート。マドリーのプレスが厳しい中央よりもはるかに受けやすくなったロナウジーニョは、大きくサイドを変えつつパトを狙うパスを何回か出していた。

マルセロとパトの対決は、カルバーリョのカバーが相変わらず効いてマルセロの勝ち。

イブラヒモビッチにもほとんど仕事をさせず、ロナウジーニョセルヒオ・ラモスも、セルヒオ・ラモスがかなり高い位置まできっちりプレスに行っていたので、さほど問題にはならなかった。

ミランのロングボールがうまくいかなかったので、当然、マドリーペースに。ミランがロングボールを多用しているのでプレスの効きが悪くなるのは仕方ないが、攻撃の質は高くなってきている。

前半終了間際に、ディマリアがうまくディフェンスの間を通すパスを出し、イグアインが決め1-0としたマドリーが楽に勝ち点3を取れそうな気配だったのだが。

後半出場してきたインザーギに2点取られて逆転されたわけだが、伏線はあった。

モウリーニョは意図的なペースダウンと語ったが、後半に入ってからあまりにも淡白な攻撃になりすぎたことだ。

ラインを下げて、攻撃は前線の4人に任せるのは定石だが、それにしてもミランのゴールを脅かすような攻撃はまったくできなくなってしまった。エジルはボールを持ちあがるというより時間を作るドリブルだけになってしまい、彼に使われるべき他の3人もいまいち。

完全にエンジンを切ってしまった感があった。

そしてインザーギ

1点目はセーフティファーストを忘れたペペの軽率なクリアミスから、2点目は審判のミス。

きっちり決めたインザーギはさすがだが。

一度切ってしまったエンジンを立ち上げるのは簡単ではない。時間的にもイタリアのクラブ相手にここから巻き返すのは難しいかと思ったが、この日は帳尻が合うように出来ていた。

終了間際、セットプレー崩れからシャビ・アロンソからベンゼマとつなぎ、彼のスルーパスに反応したペドロ・レオンがアッビアーティの股を抜くゴールを決めて2-2。

この結果は正当ではない。が、後半流れを自ら立ち切ってしまったマドリーには教訓なる勝ち点1となった。