いよいよCL前夜といった感のある今節。3連勝中と侮れないレバンテが相手。
■マドリーの先発メンバー
GK:アダン
FW:ベンゼマ
76分:ディマリア→アデバイヨル、カカ→エジル、84分:ベンゼマ→ガゴ
シャビ・アロンソがお休みでケディラ、ラスのドブレピボーテ。エジルもお休みをもらってカカが中央で先発。
■レバンテの先発メンバー
GK:ムヌア
DF:セラ、バジェステロス、ナノ、デルオルノ
MF:イボーラ、シャビ・トーレス;ファンフラン、バルド、ムニョス
FW:カイセド
一応4-2-3-1と書いておくが、ファンフランが最終ラインに吸収されて5バック、そして中盤がフラットになって5-4-1-0のようにリトリート。
■退いた相手に対しては・・・
2ラインをきっちりエリア前に敷かれるのはマドリーの苦手な形。
崩す術が見当たらないと、いつまでもボールを持たされる嫌な展開が待っている。
数節前にカカとロナウドが中央で見せていたようなワンツーや、サイドからのクロスの活用がないと、と思っていたが、退いて守った相手に対する定石である個人技とセットプレーで点が取れた。
特に先制点の場面では、ディマリアが2人の間を割って、さらに一人かわしてベンゼマへのラストパスと、完全にレバンテディフェンスを翻弄していた。
逆にレバンテにとっては、7分という早い時間で、人数が足りているのに切り裂かれたのは痛かった。この守り方は、ああいったやられ方をしないように作られているはずだが、簡単にやられすぎ。これでは意味がない。
先制後もマドリーがボールを支配。レバンテは、ボールを奪ったらカイセドに頑張ってもらって、両サイドが参加、3人程度で手数をかけずにシュートに行きたい形だったが、良い形でボールを奪うことができなかった。
時間がかかっていると、ラスが絡んでくれるので、マドリーの最終ラインはとても楽。ラスは最近良い調子。相手に絡みつくディフェンスで笛を吹かれなくなっているので、彼の良さがとてもよく出ている。
彼が生き生きするほどスペースがあるということは4-2でしか守っていないことでもあるのだが、こういう展開でならそれをカバーできるのがラスである。
この試合ではカカとロナウドの関係がそれほど発揮されず。
中央に固まるよりも、それなりに距離を取ってプレーしていた。ディマリアもアシストに至るプレーがよかったので、その後も気分良くプレー。この3人プラスベンゼマのポジションチェンジの出来はまあまあといったところ。
個々のプレーの出来は良くても、絡むことが少なかった。ごちゃっと集まってしまうこともあるし、安定するまでには時間がかかるか。
追加点はフリーキックから。ロナウドがシュート性のボールをサイドから送って、反応したのはカルバーリョだけ。ディフェンスは何もできず、セットプレーで加点し、後半へ。
しかし、カルバーリョとベンゼマのリーガでの得点数が同じとは。
■まったり流す
後半は、特に言うことなし。
というのも、マドリーは完全にペースをおとしたから。負けているレバンテの攻めも、鋭くなることはなく、淡々と時間を流していった。
欲を言えば3点目4点目が見たかったが、CLを控えていることを考えれば、選手を休ませることができたことを評価したい。
70分過ぎからはディマリア、カカ、ベンゼマを下げ、少しのお休み。
彼らがミッドウィークに先発するかどうかはわからないが、入ったエジルやアデバイヨルも当然先発の可能性があるわけで、それなりに動いて下手に試合間隔をあけずにリヨン戦に臨めるメリットはある。
CL前にしては、良い形で試合を終えることができた。
■いよいよ明日!
さて、チームは既にリヨン入りしている。
招集リストは後で書くが、モウリーニョは22人の選手を招集している。最近の両チームの出来を考えると、昨シーズンのように0-0で御の字と言わず、アウェイゴールを奪って帰ってきてもらうことをノルマとしなければならない。
ベンゼマにとっては古巣との対戦。恩返しのゴールを期待したい。