レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第1節 vディナモ・ザグレブ

クロアチアに乗り込んでのCL初戦。ヨーロッパのカップ戦では初めてバルカン半島のクラブと対戦するそう。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF;セルヒオ・ラモス、ペペ、カルバーリョ、マルセロ

MF:シャビ・アロンソ、コエントラン;ディマリア、エジルロナウド

FW:ベンゼマ

77分:エジルイグアイン、ディマリア→ラス、81分:ベンゼマアルベロア

モウリーニョがベンチ入り禁止処分中のため、カランカがベンチで指揮を執る。といっても、事前にかなり打ち合わせてはあるだろうが。

メンバーは相変わらず。ケディラとラスがいてもコエントラン

がの先発というのは不可解。

ディナモ・ザグレブの先発メンバー

GK:ケラバ

DF:レコ、トネル、ビダ、イバニェス

MF:バデリ、カレージョ;トメチャク、サミール、コバチッチ

FW:ルカビナ

65分:コバチッチ→ポクリバッツ、77分:ルカビナ→ベキライ、89分:カレージョ→シトゥム

正直なところ、知っている選手はほとんどいない。若いチーム構成だそう。

■ボールが取れない

今シーズン、マドリーが良くなっているのは、守備に改善が見られるから。特に前線からのプレスとその後の速い攻めで、相手を自陣に逼塞させることに成功している。

まだまだムラはあるが、ラインを高く保ってボールを取りにいくやり方を強みにしていると言って良い。

そして、この試合でも同様に前の4人はプレッシャーをかけていた。

しかし、いつもと違ったのは、ディナモがとにかく繋げるところ。セーフティにロングボールを蹴らせてボールを取り返すようなことはほとんどできず、むしろプレッシャーをかわされて、マドリーが慌てる場面を何度も作られた。

イバニェスは、南米の選手らしく自陣深くからでものらりくらりとプレッシャーを避けるし、ピボーテの2枚も落ち着いていた。

ここで余裕を持たれたことで、4-2(もしくは3-2か4-1)しか残っていないマドリーの守備陣とディナモの速い攻めが対決することになってしまった。

幸い、サミールが自由にボールを受け、仕掛けることが多かったが、1対1で最後はやらせなかったために、何とかなったが、ディナモのポゼッションがマドリーを大いに困らせた。

こうして、ポゼッションを回復する地点が低くなったマドリーは、淡白な攻めに終始した。

初戦ということもあって、多分あがらないように、ポジションを守るように指示があったことも考えられるが、サイドバックは前半ほとんど攻撃的に出て行かなかった。

行け行けどんどんのコエントランも自重していて、最終ラインやシャビ・アロンソからのロングボールが多かった。

しかも、普段より精度を欠くボールが多く、ペースを掴めないまま、時間が過ぎていった。

実際のところ、シュートまでいけなかったわけではないし、惜しい場面もあった。個人の能力で前半のうちにゴールできてしまえば、試合展開としてはもっと楽になっただろうが、内容としてはリーガ2試合からは程遠い、面白みのない45分だった。

■後半の攻撃と守備固め

後半に入ってから、マドリーの攻撃はやり方を変えた。

マルセロが中央にも進出して攻撃に厚みを加え、長いボールを減らした。つまり、ちょっといつものやり方に近づけた印象。

ディナモはやり方を変えず。とにかく繋ぐ。

マドリーとしては、ボールを高い位置で奪いたいところだっただろうが、それが実現することは滅多になかった。

結局のところ、低い位置からの攻撃で、前線にかける人数を増やすことで対応するしかなかったということ。

そして、マルセロが絡むことで決勝点が生まれた。

完全にフリーのディマリアをつくり、無理なくパスを回せたのはマルセロが増えたから。質より量のディマリアも、この場面はきっちり決めた。

ただ、72分にマルセロはシミュレーションで2枚目のイエローを受け退場。アグレッシブな守備がただでさえうまく行っていないし、リードもあるということで、セオリー通り守備固めを選択。

この守備固めの方法には注目しておきたい。

交代で入った守備的な選手は、ラスとアルベロアアルベロアを左サイドバックとし、シャビ・アロンソ、ラス、コエントランのトリボーテにした。

ケディラのコンディションが万全ではなかった面もあるだろうが、コエントランの中盤起用への固執がはっきり見て取れる。

この試合は、いつも以上にコエントランの良さが出にくい試合だった。ポジションを空けてでも前に出て行くことは諸刃の剣だが、それが彼のこのポジションでのやり方なのだろう。それを自重する以上、本職の選手が入るべきだった。4-1で守備陣が晒されるような状況が続いていたので、尚のこと守備を考えておく必要があった。

今後もこの起用が続くとすれば、この布陣によって勝ち点を落とすことも覚悟なければならないだろう。

さて、試合はディナモがかなりばてた事もあり、1-0で何とか逃げ切りに成功。

いろいろあったが、CL初戦のアウェイで勝ち点3と、結果としては良いものとなった。

■今後の勉強に

活きの良いディナモに対して、マドリーが苦戦した内容。前に出て行ったが取れない、ということはなかなかないので、良い教訓になっただろう。

強豪相手の良いシミュレートになったかもしれない。

赤いユニフォームでは、初得点、初勝利とのこと。

週末は、レバンテとアウェイで対戦。