レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第12節 vラージョ

狭いラージョのホームでの試合。ラージョには毎度苦労させられる。

■マドリーの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:カルバハル、バラン、ペペ、コエントラン

MF:シャビ・アロンソモドリッチ、ディマリア

FW:ベイル、ベンゼマロナウド

46分:コエントラン→マルセロ、シャビ・アロンソ→イジャラメンディ、59分:カルバハル→アルベロア

シャビ・アロンソが先発復帰。ユベントス戦も見据えてか、先発メンバーを少し変更している。

■ラージョの先発メンバー

GK:ルベン・マルティネス

DF:ティと、ガルベス、アルビージャ、ナチョ・マルティネス

MF:トラスオーラス、サウール;ラス・バングーラ、アドリアンイアゴ・ファルケ

FW:ジョナタン・ビエラ

42分:アドリアン→ブエノ、51分:アルビージャ→ラリベイ、69分:イアゴ・ファルケ→エンバルバ

■ラージョの思う壺

4分でマドリーが先制。

速い展開でロナウドがスペースのある状態でボールを受け、ディフェンダーの股を抜いて突破しそのままゴール。

早い寄せでマドリーのボールを高い位置で奪おうとするラージョと、その裏を狙うマドリーが攻めあう展開となった。

開始早々に先制できたことで、前節同様攻めあって得点を取っているかとも思ったが、徐々にポゼッションがラージョに傾いていく。ロングボールを入れた後のセカンドボールの狙いは徹底されており、奪われた後の切り替えも速く、マドリーはまともにボールを持ち上がることもできなかった。

ラージョは狭いピッチを生かし、マドリーの攻めを寸断。運動量も素晴らしく、自分達の強みとホームの利を理解した試合運び。

こういう試合になったことで、帰って来たシャビ・アロンソが良いパスを通せる形は多くあったのだが、マドリーの攻撃のペースがさらに速まってしまったことも事実。

この試合では、速くなればなるほどラージョの術中にはまっていく印象があった。落ち着いて繋げないマドリーは速攻を意識するあまり(前線のメンバー構成としてもそうだったのだが)、間延びした陣形になってしまい、ラージョの寄せがより効果的になっていた。

シャビ・アロンソの復帰は喜ぶべきことだが、攻撃が速くなってしまうのを制御していかなければならない。アンチェロッティの攻撃のペースにうまく馴染んでいかないと、当てはめづらくなってしまうだろう。

また、復帰してきたとはいえ、ベテランの彼に運動量をどこまで求められるのかもわからない。継続して試合に出続けることも難しい年齢になってきているので、チームに組み込みながら、過度に依存しないバランスが求められる。

とはいえ、守備が落ち着かずケディラに頼らざるを得ない状況にあるのも確か。

シャビ・アロンソが守備と攻撃をうまく取り持てる存在になってくれれば、当座はしのげるだろうという期待はある。まずはコンディションを上げて、90分の起用に耐えられる状態になってもらいたい。

■ベイル

ベイルのコンディションはかなり良いところまで来ている印象。ボールも持てているし、当初よりはずっと良くなっている。

彼が右サイドでプレーしていてありがたいのは、右足でクロスを上げられること。これはディマリアにはできないことで、縦に抜きにかかる脅威を守備陣に与えることが出来る。

アタッキングサードでポゼッションして攻める場合、ディマリアのように左に持ちかえてショートパスやクロスを狙う形でも問題はないのだが、やはり縦への突破は相手に意識させたい。

それぞれの特長を生かして、相手に合わせた起用ができるまでになれば。

ただ、問題は守備面。

今のところは戻ってきてはおり、守備が免除されているわけではないが、それでもディマリアほどスペースを埋めるような貢献があるわけではない。戻ってきてくれることが継続されるのは大前提として、それでも恐らく難しくなる守備をどこまで許容できるかどうか。

チーム全体のバランスを考えながらやっていく必要がある。

■気長に

とにかく勝った、という試合。

徐々に良いところも見えてきているが、まだまだ我慢の日々は続きそうだ。CL決勝トーナメントが始まるくらいまでに、形が見えてきていれば、と気長に考えていきたい。

次節はベルナベウでソシエダと対戦。