移籍か残留かに揺れるイグアインを取り巻く環境が、ロビーニョのそれと似ているのではないか、という記事。以下簡単に訳。
ミスリードではない。ロビーニョの名前を持ち出すことは、マドリーで6シーズンプレーしてきた”ピピータ”のパフォーマンスがロビーニョのそれと同じくらい悪かったことを示唆するものではないのだ。イグアインはロビーニョとは似ても似つかないほどマドリーに尽くしてきている。
彼ら2人に共通する問題は、プロとしての彼らのベストを求めるよりも、より多くの金銭を得るために彼らの名声を利用する人々に囲まれているということだ。そうしたことがイグアインの身にも起ころうとしている。
2008年の夏を振り返ると、当時ロビーニョの代理人であったワグネル・リベイロという男(最近の数ヶ月はネイマールやルーカスにこっそり近づこうとしていた)は、7月と8月を目いっぱい使って、彼の選手をヨーロッパのクラブに売ろうとし、ラモン・カルデロン会長がロナウドとの契約への挑戦に失敗していたマドリーをメディアを通して非難し、ロビーニョを過小評価していると喧伝していた。
数週間のメロドラマの後、移籍希望を公にしたロビーニョの記者会見により、彼は実際、マンチェスター・シティに4000万ユーロで移籍することになった。
4年が経過し、歴史は繰り返されようとしている。
イグアインは、彼の父や代理人から、ヨーロッパの”新興金満クラブ”であるPSGへの移籍を考慮するよう、良くないアドバイスを受けているのだ。約束されたものはいつも、そして結局、年900万ユーロの年俸であり、それによってイグアインにマドリーでの旅を終えさせようとしている。イグアインは今のところ、アスレティック・ビルバオを倒して優勝を決めるゴールを決めた彼を思っているマドリーファンを置いて、フランスへ移籍したいとは滅多に口にしない。
しかし、その時はやってくる。ペレスが賢明に考え、移籍と契約の改善との両方のドアからどちらかを選ぶ時が。
キャリアを投げ捨ててしまうとはなんと愚かな選択だろう!選手がキャリアにおいて、金銭によってのみ導かれた時、失敗はそこらじゅうで待ち構えている。とりもなおさず、ロビーニョはヨーロッパフットボールのトップの場所に居続けるために、ミランへの移籍を請わなければならなかった。人生において、スポーツにおいて何が一番大切であるかに気づいた時、イグアインにも同じことが起こってしまう。マドリーは人生で一度だけやってくる列車のようなもの。イグアインが降りてしまったら、二度と乗れないかもしれない・・・
・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・
意訳はあるが、こういった内容。
文中にもあるように、ロビーニョの場合とは違い、イグアインはマドリーに残ることを十分に考えているように思うし、代理人(以前は父が代理人も勤めていたはずだが・・・)がスタンドプレーをしているわけではない。だからイグアインの周辺の人物が移籍によって利益を得ようとしているのかどうか、現時点で判断はつかない。
ロビーニョは、代理人に唆され、移籍市場での動きに我慢できず、記者会見まで開いて後を濁しながら出て行ったが、イグアインの場合にそこまでの事態になるとは思わない。
ただ、マドリーでは現状ベンゼマに告ぐ序列であること、クラブが年俸を上げることを渋っていることは事実。
以前も書いたように、イグアインのキャリアを考えると、適切なクラブからオファーがあれば、移籍も考慮した方がいいのかもしれない。ただ、記事にあるように、金銭的な魅力で、”都落ち”し、CLにコンスタントに出られないようなことは避けてもらいたい。
まずはマドリーに残留してもらいたいし、フォワードを3人体制にしたいなら尚のことだが、移籍するにしても、熟慮してクラブを選んでもらいたい。
4年前のドタバタは、もう見たくない。