遅くなってしまったので、簡単に振り返る。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、バラン、ペペ、マルセロ
FW:イグアイン
46分:エジル→カカ、58分:モドリッチ→シャビ・アロンソ、65分:イグアイン→ベンゼマ
セルヒオ・ラモスが右サイドバックで先発したため、バランがセントラルで先発。モドリッチがケディラと中盤に並んだ。
■デポルティーボの先発メンバー
GK:アランスビア
MF:ベルガンティニョス、アギラール;ガマ、ドミンゲス、ピッツィ
FW:リキ
46分:マヌエル・パブロ→ラウレ、56分:リキ→オリベイラ、70分:ドミンゲス→カムーニャス
最終ラインにマルチェナがいる。アランスビア、リキといった面々もお馴染み。
■モドリッチを組み込む
モドリッチとケディラの位置関係だが、ケディラが前の状態が長く続いた。モドリッチは最終ラインに近く、ポジション的にはシャビ・アロンソのそれをそのまま引き継いだような格好。
だが、この位置のモドリッチに預ける選択肢は、今のマドリーにはない。モドリッチの1つ前のポジションにいるケディラや、そこに降りてきたエジル、絞ってくるディマリアにパスが入り、そこから攻撃がスタートすることの方が多かった。
そのため、モドリッチは攻撃に効果的に絡めず。守備への参加は多く、献身的なところを見せてくれたが、らしさを出すまでには時間がかかった。
ケディラと入れ替わるように前に出て行くようになって、モドリッチが攻撃のスタート位置になることが少しずつ出てきた。こうなるまで20分程度。
モドリッチが中央でパス交換することで、デポルティーボのディフェンスが絞ってくるシーンがあり、そこからサイドのスピードを生かすことは何度か出来ていた。ショートパスを主体とするモドリッチが入るからには、トップ下の選手とモドリッチが近い位置関係になり、そこにディマリアやサイドバックが参加してボールを動かす方が良い。
この形は、この試合でも探りながら見つけてきたもので、今後もチームとしてそうした攻めを会得するのに時間がかかるだろう。ボールを積極的に持って攻撃する方向性としては問題ないので、とにかくモドリッチを使っていくことが今は重要。
また、ピボーテの相方との兼ね合いでは、ありきたりだがバランスは欠かせない。この試合の序盤のように、モドリッチは底に居座ってパスを捌くタイプではないので、モドリッチが出て行ったりもう1人が出て行ったりというバランスを取る術も身につけていく必要がある。
■守備のゆるさは続く
こうしたモドリッチの組み込みがある中で、とにかく勝ちを得たこと、特にPKが2つとはいえ、久々の大量得点で勝てたことは大きい。ベルナベウでこういう結果を得られたことで、チームは少しずつ落ち着けるだろう。
守備の問題は相変わらず継続中。
失点の場面はバランが読み違えたが、その前からデポルティーボが楽にボールを動かしていた。人はいてもプレッシャーがないというゆるさは随所に見られている。
高い位置で引っ掛けられるようになってきているのは救いだが、あっさりやられること、しかも先制を許すというのは、見ていて安心できるものではない。
■今後の予定
CLはアヤックスとアウェイで対戦。週末のリーガはカンプノウでのバルセロナ戦。
現状では、アウェイでバルセロナに勝つのは非常に難しい。シティ戦のようなビッグゲームのモチベーションでプレーが良くなることを期待するしかないだろう。負ければリーガはほとんどダメになるというシチュエーションもプラスに出来れば。
過度にモチベーションが高いと、以前のような荒れ試合になってしまう恐れもあるので、落ち着いてプレーの強さを高めてもらいたい。
幸い日本は連休。じっくり観戦したい。