レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第5節 vヘタフェ

ベルナベウにヘタフェを迎え、ホームをマドリーに置くクラブ同士の対戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:カルバハル、ペペ、ナチョ、アルベロア

MF:ケディラ、イジャラメンディ;ディマリア、イスコ、ロナウド

FW:ベンゼマ

77分:イジャラメンディ→モドリッチ、79分:ベンゼマ→モラタ、84分:イスコ→ヘセ

先発の予定だったベイルが試合前の練習で違和感を訴え、イスコが先発に。

ナチョがセントラルで起用され、イジャラメンディも先発。

■ヘタフェの先発メンバー

GK:モジャ

DF:アロージョ、アレクシス、リサンドロ・ロペスエスクデロ

MF:モスケラ、ミチェル;ペドロ・レオン、ラフィタ、カストロ

FW:ミク

44分:ラフィタ→サラビア、46分:エスクデロ→ラゴ70分::アロージョ→ラファ

ペドロ・レオンをはじめ、マドリーと関係ある選手が多いヘタフェ。

■序盤の過ごし方

マドリーは開始5分で失点。

ロナウドが低い位置で囲まれ、ファールをアピールするもプレイオン。ヘタフェのショートカウンターを受けて、ラフィタがミドルシュート。ペペに当たってコースが変わり、ディエゴ・ロペスは逆をつかれて動けなかった。

ファールを主張したロナウドとともに、最終ラインもプレーを止めてしまって持ち込まれる、非常に残念な失点だった。

あの高さでプレーを止めるのは致命的。まして、ボールを持っていたロナウドだけでなく、守備陣まで審判に集中するという、一番やって欲しくないことをした。

こうした精神的な部分も含め、最近のマドリーは立ち上がりが非常に悪い。自分達のペースになり相手ゴールに迫るまでに長い時間を要しているし、そのためにボールの失い方も良くなく、20分から30分くらいまでシュートがないこともある。

まだシーズンが始まったばかりで、新しいチームがスムーズに機能するようになるまで時間がかかるということは言えるけれど、そろそろ始めから主導権を握れるようになって欲しいところ。

序盤の時間の過ごし方について、良い教訓を得た試合だった。

■守備の改善

この試合では、高い位置での守備をかなり頑張っていた。

ボールを失った後の切り替えが早く、ポジションに関係なく近くの選手が寄せ、ヘタフェに容易に繋がせなかった。失点のしかたが非常に悪かったせいもあるのか、こうした守備を最後まで集中してできていたことは大きな進歩。

失点以降はヘタフェにアタッキングサードまで進めさせることもなく、ボールを奪うか、クリア気味のロングボールを蹴らせることに成功していた。

ヘタフェとしては、技術のあるラフィタが負傷交代してしまったことが痛かった。ミクを狙うボールも少なく、ペドロ・レオンがサイドでボールを持って仕掛けた場面はほとんどなし。

幸運な先制点を得た後は、効果的に攻撃を作ることが全く出来なくなってしまった。

ディマリアはこうした守備をさせると素晴らしい。高い位置でもボールに忠実に寄せるし、自陣まで戻ってスペースを埋めることもする。

豊富な運動量は以前から見せてくれていたが、最近は荒いプレーや審判にアピールするような余計なこともほとんどせず、冷静にやれていることが大きい。

これが続けられるなら、ベイルとのポジション争いに十分勝機があるだろう。もちろん、政治的な面では厳しいだろうが。

ケディラも守備面での貢献が大きかった。

相変わらず後ろ向きで受けると相手から狙われるターゲットにはなっているが、この試合では前線が捕まえ切れなかったヘタフェの攻撃を後方で何度も摘んでいた。

相変わらず攻撃参加はしたそうで、サイドに出て追い越す動きやゴール前に入る動きをしているが、自陣での守備は今のマドリーの中盤では随一。

ボールを持ってのプレーはシンプルに徹して、守備を締めてもらう方がチームとしてはありがたい。

ベンゼマ

結果的に4点取ったのでよかったものの、3回はあった決定機を外したベンゼマには辛口にならざるを得ない。

以前から書いているように、足元の技術は素晴らしく、トラップやパスではレベルの高いプレーを見せてくれるのだが、フォワードとして最も重要な仕事である点を取ることについてはお粗末。

精神的な問題もあるのだろうが、この試合でもマドリーのレベルでは簡単に決めなければならないボールを外しまくった。

交代のタイミングは、ゴール前でのプレーを考えるとかなり引っ張った方。ピッチに残る選手達に拍手を求めるジェスチャーが出ていて、連帯感は感じたが、そうまでしてなければならないほど彼の出来は悪かったと言える。

ロナウドへのパスなど、一歩下がったところではさすがというプレーをしてくれるのだが、ゴール前では途端にあやふやになってしまうのは、マドリーへやってきてから変わっていない。

上手いが故に、何が何でもゴールに押し込むというようなメンタリティを感じないというところもある。例えばファルカオがPSG戦で見せたようなダイビングヘッドは、ベンゼマには出来ないだろう。

チームメイトは彼を支えてくれているが、9番として起用し続けることには大きな疑問符がつく。出来るならば生粋の9番と契約し、ベンゼマは2列目で起用した方が良さが出る。

彼の控えが経験の浅いモラタとヘセなので、しばらくはベンゼマに頑張ってもらう必要があるが、1月にはきちんと考えなければならない。

■最後に少し

いくつか問題はあるけれど、チームとしては同点以降に見せてくれた守備を安定してやれれば、だんだんとリズムは出来てくるだろう。奪われてもすぐ切り替えることができると、人数をかけた攻撃でもリスクを抑えることが出来る。

ボール運びとその後の守備を安定させていきたい。

今週はミッドウィークにもリーガがある。

マドリーはエルチェとアウェイで対戦。