長い間前進したとか後退したとか報じられていたシャビ・アロンソとの契約について、延長したことが公式に発表された。
2シーズンの延長となり、契約期間は2016年6月30日まで。年俸は600万ユーロで、3年目の延長オプションがついていると報じられている。
■短期的には合格、長期的にはやり繰りが必要
短期的には一安心。
ケディラが長期離脱しており、夏には戻ってこられるだろうとは言え、どれだけやれるのか不安が残る中、単純に枚数が足りない状況は避けたかった。
彼のような経験のある選手が中盤にいてくれることは心強い。似たタイプのイジャラメンディにはもちろん、カゼミロやモドリッチにとっても良い影響があるだろう。
今シーズン、体調的にはまだやれることをここまで示してくれているので、シーズン後半に向けて雑音がない環境で頑張ってくれれば。
ただ、長期的には、これで問題が全て片付いたと言うわけにはいかない。
32歳という年齢からいって、シーズンを通してフルにプレーすることを期待できるのは長くても来シーズンいっぱいと考えておいた方が良い。現在も少しそうではあるけれど、他の選手と本格的にローテーションしながら起用していかなければならなくなる時期はそれほど先のことではない。
長い時間起用し続ければ、そのリミットは更に近づいてしまうので、今のうちからうまくやり繰りしていかなければならず、契約延長で万事解決とはいかない。
恐らく2015年のオフには、彼の代わりとなる中盤の選手をどうするか、という課題に手をつけなければならないだろう。
うまく起用していけばまだまだやれるであろう彼が、1シーズンであったとしてもマドリーに経験を与えてくれることは嬉しい。
ベテランの扱いが上手くないマドリーだが、今回はうまくやってくれた。