レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第18節 vセルタ

静かなベルナベウでセルタと対戦。スタジアムで数万人が見ているとは思えない。

■マドリーの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:モドリッチシャビ・アロンソ;ディマリア、イスコ、ロナウド

FW:ベンゼマ

46分:シャビ・アロンソ→イジャラメンディ、62分:イスコ→ヘセ、64分:ディマリア→ベイル

4-2-3-1ではお馴染みのメンバー。ベイルはベンチスタートになった。

■セルタの先発メンバー

GK:ヨエル

DF:ウーゴ・マージョ、コスタス、ジョニー、カブラル

MF:ロペス、オウビーニャ;アウグスト・フェルナンデスラフィーニャ、オレジャナ

FW:シャルレス

59分:ロペス→クローン・デリ、69分:アウグスト・フェルナンデス→ノリート、77分:シャルレス→サンティ・ミナ

残留争いに加わることになりそうなセルタ。

監督がルイス・エンリケで、バルセロナから加わっている若手も多い。やりやすいであろうチームで順位を上げることができるかどうか。

■淡白な前半

セルタはほぼ全員が自陣に戻って守備。マドリー対策としては当然の形。

そのため、マドリーの最終ラインはほぼ常に自由で、ペペ、セルヒオ・ラモスの2人は楽にボールを展開できていたし、両サイドバックも高い位置を取っていた。

シャビ・アロンソモドリッチピボーテのところはある程度チェックがあるため、楽々のプレーというわけではなかったが、特にモドリッチはうまく相手を外す体の動きや逆を取るパスで、らしさを見せていた。

セルタは奪ってからラフィーニャとシャルレスのあたりで速攻を狙っており、前半と後半にシャルレスが完全に抜け出した場面を作れていたが決められず。

モドリッチを筆頭に、局面での守備は水準以上であっても、人はいてもスペースだらけで中盤が組織としてフィルターの役目を果たせていなかったり、悪い時はセンターバックしかいなかったりといった危ない場面が何度もあった。

先制を許していたら、そこから失点を重ねずに2点取り返すのはかなり難しくなっていただろう。

55%という数字以上にボールを持っていた印象のマドリー。

だが、そのほとんどは後方かサイド。バイタルに効果的にボールを入れて崩す形は作れなかった。

前半は特に酷かった。セルヒオ・ラモスシャビ・アロンソからサイドへのロングボールは入る。確かにボールの精度は素晴らしいものの、その後の展開にアイデアが全くなく、中の枚数が少ないのにクロスを上げることが多かった。

きっちりブロックを作っていたセルタが良く守っていたとも言えるが、マドリーがアタッキングサードで面白いことをやれなかったという方が適切だろう。

そうした中、悪い意味で目立ってしまったのがディマリア。

カルバハルとの絡みも滑らかでなく、左足でのクロスは精度こそまずまずながら、そればかり連発する悪い癖が出て、チームの攻撃の淡白さを印象付けてしまった。

彼だけの問題ではなかったのだが、チームの出来の悪さを彼が象徴してしまったような状態で交代することになってしまった。

■イスコにより高い質を求めたい

マドリーはバイタルにボールを入れて、そこから攻めていきたかったのだが、イスコがそうした役目を果たせていない。

ベンゼマはそれなりにポストプレーを頑張っていたが、彼だけでは辛い。イスコがラインの間でもっとボールを受けなければならない。下がって受けるのも、リズムを作る点でもちろん大事ではあるが、本来魅力的なのはもっと高い位置でプレーすること。

彼には狭いところでもやれる技術があるので、それを生かしていってもらいたい。

後半、斜めに入っていって縦パスを受け、ターンしてシュートに至ったような、ゴールに結びつくプレーを継続して欲しい。

逆に言えば、それができないなら今後出場時間が減っていってしまうことも考えられる。

実際、最近はまず彼を下げてトップ下を削り、4-4-2とする交代をアンチェロッティは多用している。イスコが相手にとって危険な存在であることを示せないままで4-2-3-1にこだわることはしないだろう。代わりにヘセやベイルを使う方が簡単だからだ。

チームのコンセプトからいけば、イスコは間違いなく重要な選手なので、ボールを持って攻める形を高めていくためにも、もっとやれるところを見せてもらいたいと強く思う。

■ヘセ出場後

ヘセの投入で4-4-2に。

バイタルの攻略は相変わらずの状況だが、サイドの淡白さが解消されていった。単純なクロスではなく、ひと手間かけるプレーが増え、セルタが簡単に対応できなくなっていった。

先制はそのヘセがエリア内で切り返して出したクロスをベンゼマが詰めたもの。

ヘセが落ち着いてラストパスを送った。プレーに余裕があるので、慌ててシュートしてしまうようなことはせず、しっかり守備の対応を見ることができている。

その後、カルバハルのクロスをロナウドが決めて2-0。ニアでつぶれたベンゼマのプレーは大事。ああいうところに飛び込めないのが、彼の改善点なので、どんどん入っていってもらいたい。

最後はベイルからロナウド

ロナウドの動き出しとベイルのパスがぴたりとあった。短い時間で結果が出せたベイルはほっとしているだろう。

前半から見ればアンフェアな差がついて3-0でマドリーが勝利した。

■最後に少し

年末年始明けでもあり、まずは結果が出たことを喜びたい。

イスコが良くなってくれば、ひいた相手を崩す形はもっと出てくるだろう。

今後シーズンが進んでいく中で改善されていくことを期待する。

次節は、金曜日のコパデルレイをはさみ、12日にアウェイでエスパニョールと対戦する。