レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第10節 vグラナダ

遅くなったけれど、グラナダ戦を振り返る。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ハメス・ロドリゲス、モドリッチ、クロース、イスコ

FW:ベンゼマロナウド

37分:カルバハル→アルベロア、77分:モドリッチケディラ、84分:イスコ→イジャラメンディ

ベイル不在の間にお馴染みになりつつある中盤の4人。

グラナダの先発メンバー

GK:ロベルト

DF:ニョム、バビン、ムリージョ、フアン・カルロス

MF:フルキエル、イトゥーラ、エディ、シソコ

FW:サクセス、コルドバ

46分:エディ→ハビ・マルケス、50分:サクセス→エル・アラビ、65分:コルドバ→ロキーナ

ここまで6得点と点が取れていないグラナダ。ホームでも4試合2得点と厳しいが、14位につけている。

■早い時間の先制で安定

マドリーは2分に先制に成功。

カルバハルへのロングボールは奪われるが、ゴールライン際でカルバハルが粘って奪い返しグラウンダーのクロス。ロナウドが合わせて強いボールを蹴り込んだ。浮かさずにあわせたのは見事。

グラナダは、早々に失点したこともあって前線からボールを追う。

積極的なプレーは以前から継続しており、労を惜しまず前線のプレーヤーが走り回っていたが、今のマドリー相手にこれを成功させるのは至難の業。

センターバックのパスは安定しているし、クロースもパス出しに関しては安心できる。さらに両サイドの2人が高い位置を取るサイドバックと入れ替わって降りてくれば、後方のパス回しは磐石になる。

両サイドのハメスとイスコは、低い位置に顔を出してくれたり中央に入ってくれたりと広いエリアでポゼッションを助けている。バルセロナ戦でも見られたように、サイドの突破という点ではベイルやヘセ、昨シーズンのディマリアに及ばないが、ショートパスでボールを動かす場面では素晴らしい働きをしてくれている。

常に5人程度、しかも技術の高いプレーヤーが後方でボールを動かしているので、仮に4人に追い回されてもそうそうやられない。更に人数をかけてくればベンゼマに当てて速攻を作る。今のマドリーはポゼッションと攻撃のスピードをあげるタイミングの取り方が良く、遅攻と速攻を良いバランスで両立できている。

しかも開始早々にリードしたこともあって、マドリーは安定した試合運びをしていた。

31分にスローインの流れからベンゼマのパスをハメスがダイレクトでシュート。ファーのサイドネットへループ気味に吸い込まれるゴラッソで、リードを2点に広げた。

この日のマドリーにとっては十分とも言える2点差。

37分にカルバハルが負傷交代するアクシデント。

重傷ではなかったようで、今後に向けて長期的には心配ないが、高い位置を取って攻撃的に振舞う点ではカルバハルはアルベロアより優れており、そのあたりで微妙な影響はあるかもしれない。

もちろん、アルベロアの守備での信頼感は抜群。左サイドバックはコエントランの負傷が続いているが、右は彼らをうまく使い分けたいところ。特長の違う2人が怪我なくチームにいてくれればと思う。

■失点せず

2点リードしての後半は、さすがにグラナダにもチャンス。マドリーは大きな試合の後で、ちょっと落ちてきた感があった。

とは言っても、ソシエダ戦のような失敗は繰り返さず。あの試合が特に酷かったとも言えるが、こうした試合で失点もなかったことは序盤から見れば大きな進歩。

リーガで勝ち点を取りこぼすとしたら、代表戦明けや大きな試合の後のこうしたアウェイが心配だが、この出来が続けばしばらくはうまく乗り切れるだろう。

54分にロナウドのヒールパスに抜け出しだベンゼマが右足アウトで決めて3-0。オフサイドポジションから戻ってきたベンゼマが動き直してうまく決めた。

この場面に限らず、彼らの距離感がいかにも2トップらしくなってきている。ベンゼマはこれで5ゴールと、ゴール数は決して多くはないが、彼のポストプレーを生かせる位置にロナウドや2列目のプレーヤーがいることができており、関係性が洗練されてきているのは嬉しい。不安そうにプレーすることもあるベンゼマだが、最近は落ち着いて見える。精神面で充実していれば、こうして冷静にゴールも決められる。

3点のリードを得たマドリーはケディラ、イジャラメンディを使いながら試合を進める。

ケディラが先に出場したのはちょっと驚きだったが、以前も触れたように、試合を終わらせる交代ならケディラは妥当。イジャラメンディはリードした試合を終わらせるというより、クロースと入れ替えて先発させたいところで、守りを固めるだけの場面なら優先順位は下がる。今後ローテーションで先発させて欲しいところ。

ケディラは今の中盤のプレーヤーの中では異色の存在。先発ではなかなか難しいところだが、こうした起用で存在感を見せてくれれば。まずは怪我を再発しないことが大事。

87分にはアルベロアのクロスをハメスが押し込んで2点目。4-0として試合を終えた。

■混戦のリーガ

バルセロナ、セビージャが勝ち点を落とし、マドリーは今節を終えて首位に。リーガは混戦で、1つの引き分けや敗北でどんどん順位が入れ替わる面白い展開。群雄割拠していた少し前のリーガが戻ってきたかのようだ。

少し先になるが、マドリーは16節、17節にベルナベウでのセビージャ戦とメスタージャでのバレンシア戦の連戦を控えており、そこまで勝ち点を落とさずにいければ良い。

次節はラージョをベルナベウに迎える。アウェイでは難敵だが、ベルナベウではしっかり勝ちたい。