レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CL決勝トーナメント1回戦第2戦 vシャルケ

何とか勝ち抜けを決めた第2戦。遅くなってしまったので、ごく簡単に。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、バラン、ペペ、コエントラン

MF:ベイル、ケディラ、クロース、イスコ

FW:ベンゼマロナウド

58分:コエントラン→マルセロ、ケディラモドリッチ、82分:アルベロア→ナチョ

ケディラが先発しクロースの隣に。両サイドバックアルベロアとコエントランとなった。

シャルケの先発メンバー

GK:ベレンロイター

DF:ヘベデスマティプナスタシッチ

MF:バルネッタ、マイヤー、ノイシュテッター、ヘーガー、フクス

FW:チュポ=モティング、フンテラール

29分:チュポ=モティング→サネ、57分:ヘーガー→ゴレツカ、81分:バルネッタ→内田

2点差を追うシャルケ。やり繰りが難しそうな状況。

■簡単に

第1戦でアウェイゴールを2点取られて敗れたシャルケは、ベルナベウで2点以上が必要。失点は避けたいが、勝ちぬけのためには攻めなければしょうがない状況で、ディマッテオは3-5-2を選択。

不調とはいえ、BBCに対し同数の3バックで守り切れるという判断ではなく、ウイングバックのフクスとバルネッタが下がって5バックとなり、守る時は全員が自陣に入って対応する形。10人でブロックを作られるとマドリーが効率的に崩せないこの数ヶ月続いてきた状態を考えれば、シャルケの守りは理にかなっている。奪った後はフクスとバルネッタが高い位置を取って攻撃に人数をかけていた。

シャルケの目論見どおり、マドリーは流れの中でチャンスを多く作れず。前半のうちに数は少ないながらあったチャンスも、今のマドリーにはそれが決まる流れがない。入る時には入ってしまうものだが、今はそうした期待ができるようなチーム状況ではない。

ベイルはそれなりに中盤に戻っており、マドリーは守備時に4-4-2を作っていたが、中盤が全体としてルーズ。

シャルケのボールに何となく寄せにいって最終ラインとの距離を空け、間を楽に使われてゴールに迫られることになった。クロースは最終ラインとの間を埋めるか、寄せに出て行くのかという判断が未だに良くなく、ふわっと高い位置を取ることがしばしば。バランスを取って欲しい相方もケディラなので、2人で高い位置を取ってしまい危ない場面を作ってしまうことに。

もとをたどれば、前線のロナウドベンゼマから、どう守ってどこでボールを奪うか、という点が曖昧なままであることが大きな問題。この試合について言えば、まずは2点差を守れば良く、時間が経ってシャルケが不用意に出てくればカウンターを狙う形で良かった。だが、チーム状態が良くないこともあって落ち着いて守れず、どうしたいのかがはっきりしないまま個々が判断した結果、バラバラになっていた。

シャルケでは、マドリーのそうしたバイタルの広いスペースを有効に使っていたマイヤーがポイント。

サイドを簡単に使うこともあったし、自身で運んでもなかなか奪われずエリア付近まで持ち込めていた。彼がトップ下的な役割を果たすことで、シャルケの2トップと両サイドはスムーズに機能していた。

シャルケは前半のうちにフクスとフンテラールのゴールがあり、理想的な攻撃で得点につなげていたが、マドリーはすぐに取り返せたことで流れを決定的には渡さずに済んだ。ロナウドが決めたということもあって、それぞれの得点の場面ではベルナベウが盛り上がって勢いを取り戻せそうな気配。

それにもかかわらず、追いつくたびにルーズな内容に戻っていったチームの試合運びはひどかった。4失点すること自体あってはならないことだし、二度も追いつき、一度は勝ち越しながら結局再逆転されるようなお気楽さでCLのトーナメントの試合に入っていくべきではない。

結局何とか落ち着いたのは、58分にモドリッチが入ってから。クロースと組んで中盤のパス回しが安定したこと(ケディラは相変わらず組み立て時にボールを渡されないことが多かった)、時間帯としてにもさすがにクロースとモドリッチが揃ってバイタルを空けるような選択をしなくなったことで、何とか合計スコアのリードを保っていた。

84分にフンテラールのゴラッソであと1点まで迫られたものの、ギリギリのところで防ぎきってベスト8へ。不安ばかりが残る状態で勝ち上がりを決めた。

復帰戦となったモドリッチには期待が大きかったが、30分余りで相応のプレーを見せてくれた。ボールを持てば落ち着いて相手をかわして捌いてくれるし、プレーの判断が良い。特に守備時はクロースを大いに助けており、バランスを考えればやはり彼を起用したいと思わせた。

先発するだろうレバンテ戦では、長い時間質を保てるかどうかが鍵。

チーム状況は一向に上向かないが、CLではベスト8、リーガも可能性を残した位置におり、まだまだ希望はある。それを潰さないためにも、どこかで1試合、きっかけを掴めるゲームがあれば。そんな状態がもう2か月以上続いている。そろそろ目覚めても良い頃だろう。

今週末のリーガはレバンテと対戦。