レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ第13節 ムルシアvレアルマドリード

第13節は、ムルシアのホーム、ラ・コンドミナ・スタジアムで対戦。

レアルマドリードのスターティングメンバーは、前回の予想通り、

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモスカンナバーロ、ペペ、マルセロ

MF:ディアラ、ガゴ、ロビーニョグティ

FWニステル、ラウール

という陣容。

控えにデュデクメッツェルダートーレスドレンテロッベンイグアインサビオラ

ムルシアにはパブロ・ガルシアやメヒアといったマドリーから移籍した選手もいるが、怪我や出場停止で出場はなし。

序盤からお互いが良く走りまわっていた。

中盤でよくプレスが掛かると、グティが消えることが多く、苦戦しがちだが、序盤からマドリーはうまく押し込んで試合を進める。

グティやガゴがボールを長く持つのではなく、両サイドバックから攻撃をスタートして、サイドで細かくパスを回して攻め込んだからだろう。

ラモスとマルセロが高い位置をとって、ロビーニョグティが彼らと連動し、うまくサイドアタックを仕掛けていた。

8分に右サイドを走り込んだグティにガゴがパスを出し、グティがダイレクトで折り返したところをロビーニョがヘディングでゴール。

ポンポンとパスが繋がって、いい形で崩せた。

が、こうした良い展開も20分までで、それ以降は攻め手がなく、中盤でボールの奪い合いが続く。1点取っていたから良かったようなものの、ロビーニョのゴールがなければ、いつも苦戦するパターンと一緒。

サイドバックからの攻撃も鳴りをひそめ、ガゴやグティ周辺でボールを奪われがちになってきた。

ムルシアも良い形が作れず、単調な攻めが多かった。

38分頃、バイアーノが抜け出したがオフサイドの判定(これは誤審ではなかったか)。

前半は序盤のプレーを続けられず、ずるずる嫌な展開になって終了。

前線にボールが供給されず、チャンスも少なかった。

お互い選手交代なく後半開始。

48分にアベルコーナーキックをデ・ルカスが素晴らしいヘディングで決めて同点。

初め、ペナルティエリアのちょっと外に位置していたデ・ルカスがするするっと入り込み、フリーで合わせた形。

ボールも良かったが、マドリーの守備陣は誰一人彼をケアしていなかった。

カンナバーロが負傷で一旦ピッチを離れていたようなので、その影響かもしれないが、あまりにもお粗末なセットプレーの守備だった。

同点以降、勢いに乗ったムルシアがホームの利も得て攻めに転じた。

マドリーはグティやガゴが不用意なパスミスを繰り返し、さらに流れを失う。

何度もいいクロスを上げられ、反対サイドでフリーの選手を作られるという形を作られるが、シュート精度を欠いたムルシアに助けられた。

そもそも人数が足りない場面もあり、攻撃はもちろん守備の陣形も構築できずにいた。

しばらくすると少し押し返すも、いい形は作れない。

こういう時に、前回書いたような攻撃的交代をする手もあっただろうが、シュスターはなかなか動かない。

ロビーニョとラウールに替えて、ロッベンイグアインを投入したのは75分。

ムルシアの攻撃の良さ(というよりもマドリーの守備のまずさか)に不安を感じたのかもしれないが、良くない展開を変えるためにも、こうした同じタイプの入れ替えでもいいので、もう少し早めに手を打つべきだっただろう。

この後相手ゴールに近い位置でフリーキックを立て続けにもらい、少しずつ折り返してきたかに思われたが、82分にファールを受けたあとのグティの行為が相手選手を蹴る報復行為とみなされ退場。

実際に報復行為だったか、リプレイで見ても判断が難しい動きだったが、個人的な印象では、相手選手が近寄るのを嫌がっての行動。

退場は妥当だっただろう(グティは以前からそういう行為が多い選手でもあるから、余計にそういう印象を受けた)。

交代枠を2つ使って流れが変わるか、という場面、それにファールを受けた場所もチャンスになるいい位置だったのに、反撃ムードは一気にしぼむ。

それに、出場停止明けの試合にもかかわらず、また退場とはあまりに幼稚だ。

一人少なくなった中盤にはイグアインが少し下がって対応。

時間も少なく、一人足りない状況ではチャンスを作れず、このままエンパテ。

シュスターもグティ退場の時点で引き分けで良しとしただろう。

前半開始直後の流れが続けば楽な展開になったかもしれないのに、サイドからの攻撃を放棄したために流れを失ってしまった。

ああいった攻撃ができればグティも仕事はできる。

逆に彼やガゴに長く持たせて中央でどうにかすることは厳しい。

スナイデルであれば少し違っただろうが、キープ力がある選手でないので、狙われてプレッシャーを受け続ければミスを誘発することはもうどの相手にもばれていることだろう。

サンチャゴ・ベルナベウならば、勝つための試合運びを狙っただろうが、同点になって意気上がる相手チームとサポーターのなかでは難しい試合だったかも知れない。

守備陣はもっとコミュニケーションをとって、練習を重ねないといけないだろう。

フリーの選手を作られすぎる。

ペペを組み込んだ布陣はまだそれほど実戦経験を得られていないので、情状酌量の余地はあるが、今後もこれでは困る。

ミッドウィークにCLグループステージ第5節ブレーメン戦があり、次の週末はラシン戦。

ブレーメン戦で勝ち抜けを決めて、ベルナベウでのラシン戦に気分良く臨んでいければいいと思う。

ラシン戦では今日とは違う試合を見たい。