レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第28節 vアルメリア

夕方のサンチャゴ・ベルナベウ。夜とは違うまったりとした雰囲気に感じられる。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロエインセ

MF:ラス;ロッベンスナイデル、ラウール、マルセロ

FW:フンテラール

67分:ラス→ガゴ、78分:ペペ→メッツェルダー、84分:エインセトーレス

ファンデ・ラモススナイデルを先発起用し、4-1-4-1。

アルメリアの先発メンバー

GK:ディエゴ・アウベス

DF:ブルーノ、アカシエテ、ペジェラーノ、マネ

MF:フアニート、イリネイ;ファンマ・オルティス、ピアッティ、クルサット

FW:カル・ウチェ

60分:ファンマ・オルティスオルティス、68分:カル・ウチェ→コロナ、84分:イリネイ→ニエト

監督はウーゴ・サンチェス。いまだに人気のようで、観客席に手を振っていた。

マドリー復帰か転売かと噂が絶えないネグレドは出場停止(そうでなくても移籍条項により出場できないが)。

■気になるトラップ、セットプレーの救い

ピボーテがラス1人ということで、その両サイドが危ない。そこを埋めるのはスナイデルかラウールだが、前線まで走っていくラウールの負担や、求められているのがボールを前へ運ぶプレーだということを考えると、ここはスナイデルに頑張ってほしいところ。

ボールを受けるのはフンテラール、前にいればラウール、マルセロといった面々が中心。ここにピタリと収められればいいのだけれど、なかなかうまくいかない。

リバプール戦以来気になってしまうトラップが、出し手のスナイデルの段階で乱れることもあってスムーズにならない。こういう細かい技術で、攻撃が随分違ってきてしまう。アルメリアのプレッシャーがものすごい、というわけではなかったので、ラスのラインでは滑らかにボールを扱ってほしいのだけれど。

ロッベンはあまり下がってボールをもらわず、マルセロはそれをやるので、マドリーの攻撃は左サイドが中心になる。スナイデル、ラウール、エインセらがここで絡んで相手を寄せてからロッベンの右サイドへ、という狙いか。

アルメリアはしっかり人数をかけて守っていたし、ロッベンは2人で見るという原則が守られていたので、マドリーの攻撃は頓挫してしまう。マーカーをはがしに走るセルヒオ・ラモスを積極的に使うプレー(素振りだけでも・・・)があればロッベン自身もっと楽にプレーできるのだが。

23分、セットプレーからの流れで、マルセロがゴール正面からホップするような強いシュートを決めて先制。困ったときのセットプレーで得点できると楽になる。

前半の枠内シュートがマルセロのこの1本だけというのは寂しい。イリネイ、フアニートピボーテと、ファンマ・オルティスとクルサットが下がって守るアルメリアを相手に、効果的に攻められないのが今のマドリー。

もやもやした展開のまま前半終了。

■左のロッベン

後半になってロッベンが左にポジションチェンジする場面が増えた。マルセロは右や中央に入ってバランスを取る。

左に入ったロッベンにシュートまで独力で持っていくプレーはない。けれど、ロッベンからマルセロへのパスをシュート、という52分の場面のように、有効なパスの選択肢が多くあり、(シュートに行くことができない分)ロッベンも自然とパスを使う姿勢になる。左右に固執せずにもっと動いてもいいのにと思った。

53分、コーナーをペペがヘディング。跳ね返ったところをフンテラールがボレーで決めて2-0。こういうボールをふかさずに決められる技術はさすが。

攻めなければならないアルメリアが出てくれば、ロッベンの威力はさらに増す。マドリーは守ってロッベン中心のカウンターという形を中心にする。

66分、スナイデルのスルーパスを受けて抜け出したロッベンがシュート。ディエゴ・アウベスが弾いたが、こぼれ球に対する準備をしていたフンテラールの元へボールが向かい、これを落ち着いて決めて3-0。

6試合で8得点と絶好調のフンテラール。1点目も2点目も、いるべきところにいるな、という印象。ストライカーとしての感覚が素晴らしい。

3点目のすぐ後にラスに替えてガゴ。今日はごくろうさん、という交代。攻撃陣の交代をせず、ペペに替えてメッツェルダーエインセに替えてトーレスを投入。出場機会の少ない選手を試してみようという余裕の交代で、それぞれ無難にプレーした。

エインセは交替の前にイエローを受けており、次節出場停止。小柄なピアッティを捕まえるのにマドリーの守備陣は相当苦労していた。

試合の行方は3点目でほぼ決まっていた。マドリーのカウンターが何回か見られ、ラウールがドリブル突破を試みるという珍しい場面も見られたが、3-0のまま試合終了。

後半に枠内シュートが6本というのは、セットプレーとカウンターによるところが大きい。課題の遅攻は来シーズンから時間をかけてやっていってほしい。

■ラスの隣をどう埋めるか

後半になってからスペースを埋めにラウールが下がってくる回数が増えるのはいつも通り。

だが、能力を考えれば、フォワードか攻撃的な中盤でプレーするべきだろう。であれば、他の選手にその役割を担ってもらう必要がある。今日ならば、最初に書いたようにスナイデルにもっとやってもらいたかった。

ガゴとラスの併用から攻撃的な姿勢へと変化させるならば、ここでスナイデルが攻守に良く動いてもらわなければならない。

他に可能性があるのはパレホ。できれば今日も見たかった。

次の週末はW杯の予選があるためリーガはお休み。

今節バルセロナはマラガに大勝し、勝ち点差6を守っている。次節はそのマラガとアウェイで対戦。