レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第4節 vビジャレアル

さて、ビジャレアル戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:ラス、アルビオルセルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ガゴ;グラネロ、カカ、グティロナウド

FW:イグアイン

65分:イグアイン→ラウール、75分:カカ→ファン・デル・ファールト、82分:グティ→ディアラ

ガライがウォームアップ中に急性胃腸炎に見舞われて出場を回避せざるを得なくなった。

これによってセルヒオ・ラモスセンターバックとし、ラスを右サイドバック、ガゴをピボーテで先発させた。

ビジャレアルの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:アンヘル、ゴンサロ、ゴディン、カプデビラ

MF:ブルーノ、エグレン;カソルラ、カニ

FW:ロッシ、ニウマール

66分:ロッシ→ピレス、77分:カソルラ→ホナタン・ペレイラ、カニ→マルカーノ

セナはベンチに入ったが、イバガサは招集外。

中盤はスケールダウンしてはいるが、それでもなかなかの粒ぞろい。

■ガゴの両脇、前の”1”の特長

前節に続いて、開始早々、2分にロナウドがゴールを決め、先制。

サイドから中へ切り込んでいって、相手をかわしながらニアに低く強いボールを蹴れる強さ、うまさはさすが。のってきた感じがする。少しずつ自由にやれるところを見つけて色を出していっている感じ。

急きょ先発することになったガゴだが、1人で底を任されている方が生き生きして見える。いろいろな場面に顔を出して相手のチャンスの芽を摘み取っている。

4-1-4-1なので、ガゴの両脇にスペースができやすく、そこを1人でケアしているという構造上の問題があるからだろうが、それでも役割はこなせていたと言っていい。

この”1”の部分にかかる負荷を少しでも減らすために、前線の守備参加を求めたいが、イグアインの1トップではあまり守備はしてくれない。

そして、ビジャレアルの最終ラインやピボーテのブルーノ、エグレンのパスの能力の高さもあって、ガゴの脇のスペースで楔を受けられ、良い形で前を向かれる場面が何度もあった。

少しでも前でパスコースを限定する動きをしてくれれば良いのだが。

楔を受けて中盤の選手が前を向く手助けをしてくれないのもイグアインビジャレアルの2トップに比べて、この点はやはり努力が必要だ。

中盤の選手たちの能力で前を向けてはいるが、本当に苦しい場面で、前線で潰れてくれるともっとチームの力になれるはず。

それに、その動きでチャンスが増えれば、自分が得点する機会も増えるはずで、ボールを受ける動きの習得には期待をしたい。

その一方、縦に速いのがこれまで通りのイグアインの良さ。

早々に先制でき、またアウェイなこともあって、カウンター仕様に移行しているように見えた。奪ったらロナウド、中で走るカカやイグアイン、といった格好で得点を狙う。

ポゼッションを中心としながら、状況が許せば数人のカウンターに託してしまっても得点が期待できるのは、厳しい試合ではありがたい。

それにしても、34分にゴンサロが2枚目のイエローを受けて退場してからも10人なのを感じさせない攻撃を見せたビジャレアルは見事。ペジェグリーニの遺産がしっかりと活かされている。

前半は1-0のまま。ビジャレアルが53%とポゼッションではマドリーを上回った。

■初が2つ

ゴンサロを退場で失ったビジャレアルは、最終ラインにエグレンを入れ、中盤の中央にカニ、サイドにロッシ、1トップにニウマールを残した。

ロッシとカソルラのサイドに相対したマルセロとラスだが、ここの対決は5分5分といったところ。

マルセロが割と頑張ったのは良いが、ラスのサイドバックとしてのプレーは可もなく不可もなく、といった程度。守備はできるが、本来したいように、相手を追いかけまわしてボールを奪うようなプレーは求められていないので、もったいない。

やはり中盤で使った方が威力を発揮するだろう。緊急時を除いては中盤でのプレーが望ましい。

73分、アンヘルのハンドでマドリーがPKを得て、カカが決めて2-0。

得点がないと言われ始めていたカカ。PKとは言え、これでちょっと荷が軽くなるといい。

75分にはファン・デル・ファールトが今シーズン初出場。昨シーズンの印象より、よく走っていたと思う。

W杯も控え、クラブ内での立場を考えれば、うかうかしてはいられない。仮に噂の通り冬に移籍するとしても、今頑張らねばいつ頑張ってアピールするんだという時期で、怪我をせず頑張ってもらいたい。

82分には好調が続くグティを休ませディアラを投入し、守備を固めた。グティシャビ・アロンソに負けない活躍を見せている。アタッキングサードでのパスは誰にも真似が出来ないもの。さすが第2カピタン。

試合は2-0で終了。

得点こそ2点だったが、無失点で終了し、これでリーガ4連勝。取りこぼしなく、ここまではやれている。

■次節

次節は(といってもこの週末だが)、サンチャゴ・ベルナベウテネリフェと対戦。

そろそろカカを休ませる試合を作ってほしい。シェレステネリフェという昇格組との試合でも全部先発させるのは、後々を考えると怖い。

油断は大敵だが、このあたりでカカもローテーションに組み込めれば良いと思う。