週末に開催された第3節、ソシエダ戦から。
■両チームの先発メンバー
・マドリーの交代 76分:エジル→ラス、79分:ディマリア→グラネロ、89分:イグアイン→ベンゼマ
・ソシエダの交代 64分:スルトゥサ→ビゲーラ、77分:タムード→アギレチェ、81分:アランブル→スーティル
マドリーは不動のメンバーで4-2-3-1。ソシエダの1トップはエスパニョールの英雄だった、タムード。
グリースマン、スルトゥサ、プリエトの攻撃的中盤はなかなか。
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日程が厳しい中、モウリーニョはチーム構築を考え、メンバーをいじっていない。チームの基礎ができるのが先か、疲れが来るのが先か。
この試合では、ソシエダのモチベーションの高さもあったが、マドリーはボールキープもまともにできない時間帯があり、攻撃を継続できなかった。
アヤックス戦ではっきりしているように、良い時はマルセロが左サイドの高い位置、時にはサイドとは言えない位置まで絞って攻撃参加する。(下図)
それは、カルバーリョのカバーが良いからで、よって相手はボールを持ちあがれず、結果として追い回された揚句にロングボール→ケディラが競ってボールを失う、という流れになっている。
ところが、ラインが下がってしまうと、赤丸のあたりのプレッシャーの意味が少なくなる。ソシエダは楽にボールキープすることができ、良い攻撃をさせてしまうことになる。(下図)
攻撃に出て相手を押し込んでいれば気にならないマルセロの守備のまずさも、こうなってしまうと露呈する。
スルトゥサから両サイドへボールが良く供給されていたが、マルセロサイドからは特にクロスがあげられていた。プリエトが上げたクロスにはタムード、逆サイドからグリーズマン、スルトゥサも後ろからフォローしており、危ない。(下図)
疲れもあって、プレスに迫力もなく、速攻も出ない。これではソシエダの良さが目立つ一方。
ディマリアの個人技で先制したのは幸運としか言いようがなく、ソシエダにとっては不運。タムードの同点ゴールのまま1-1が極めて妥当なはずだった。
しかし、ロナウドのフリーキックがペペに当たって入る再びの幸運で、2-1の勝利。
■幸運を生かす
アヤックス戦では素晴らしかったエジルがしっかり対応されて思うようにいかず、前線の3枚を使うことができなかった。
そして守備のまずさ。
この二重苦の中勝ち取った勝ち点3は大きい。
記事は明日に回すが、ミッドウィークのエスパニョール戦でも勝利しており、疲れの中勝ちを繋いでいっている。
ラッキーな1勝を無駄にせず、落とせない試合を今後も勝ち切れる自信を付けていってもらいたい。