マルカが書いたように、今シーズン最初の決戦である。
第1戦は3-2で逆転勝利したが、マラガにも十分チャンスがある第2戦。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
44分:ケディラ→エジル、46分:カカ→マルセロ、69分:イグアイン→ベンゼマ
アルベロアとペペが最終ラインに復帰。この試合はトリボーテだった。
■マラガの先発メンバー
GK:カバジェロ
DF:セルヒオ・サンチェス、デミチェリス、マタイセン、モンレアル
MF:トゥララン、カソルラ;セバ・フェルナンデス、イスコ、エリゼウ
FW:ファン・ニステルローイ
67分:セバ・フェルナンデス→ロンドン、75分:イスコ→ブオナノッテ、エリゼウ→マレスカ
1トップのファン・ニステルローイに当てて2列目が狙いという組み合わせ。ホアキンは間に合わず。
■無理しないからトリボーテ
無理しなくても良いマドリー。
0-0狙いは危険と書いたが、相手が出てくればそれに対してカウンターは出せるだろうということで、トリボーテを選択。これは悪くない選択だった。
チームとして機能するわけではないけれども、前線の3人が高い位置に残り気味でいて、それなりのプレーをすれば何回かはチャンスになるだろうという感じ。
マラガは、マドリーが落ち着く前に混乱させてしまいたいということで、序盤は前線のプレスを強めに仕掛けていたように思う。
そこで何か起こればマドリーは危うかったと思うが、トリボーテでとりあえずはボールをキープできたこと、パスの精度が元通りだったことで、大分楽になった。
リーガなら、効果的にチャンスが作れて、先制ができる雰囲気がないと焦れるのはマドリー。だが、とにもかくにもリードしているから時間がたって辛いのはマラガ。
ケディラの負傷は残念なニュースだが、後半どうにかしなければいけなかったマラガにとってエジルの登場は辛かった。ボールはある程度持てるから、安全な時間帯を確保する計算の立つマドリー。
マラガは2列目を替えてファン・ニステルローイと2列目の関係をいろいろいじったが、ベンゼマのシュートをカバジェロがトンネルして、精神的にがっくりという感じか。
時間帯として、2点取らなければいけなくなる71分というのは非常に辛い。
結局マドリーがトーナメントらしく実を取るやりかたを成功させてベスト8に進出した。
■トリボーテの使い道
トリボーテの使い方は、今のところこんな形が有効なのではないかと思う。
ボールを無理に進めなくても良い状況なら中盤も何とかなるだろうし、相手が出てくれば前線は力を発揮できる。
これを0-0からやるのは難しくても、リードしたセカンドレグならマドリーの優位を作れるだろう。
マラガは、出来ることならマルセロにホアキンを当てたかっただろう。ファン・ニステルローイはちょっと丸くなったように思えるが、ボールを収める技術は衰えを見せない。素晴らしい。