レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

移籍市場閉まる、マドリーはドタバタに

日本時間の今朝、スペインの移籍市場が終了した。

マドリーに関係した終盤の移籍は3つ。それぞれ触れることにしたい。

■グラネロはQPRへ

マドリー生え抜きのグラネロは、イングランドのQPRへの完全移籍となった。

移籍金は800万ユーロほど、グラネロとQPRは5年契約と伝えられている。また、マドリーは最初の2年間買い戻しのオプションを持っているとのこと。

中盤のオプションとしはもちろん、マドリー生え抜きのカンテラーノという点で特に重要な選手だったグラネロ。

ペレスのカンテラ重視の政策もあり、ヘタフェから買い戻されたグラネロだったが、モウリーニョの元で継続して先発するような状況にはならなかった。

2列目が本来のポジションとはいえ、シャビ・アロンソに近いような役割を担える可能性のある存在だったが・・・

グラネロ自身の希望というよりも、戦力整理の形で放出が決まったよう。2年のうちに、成長して再び帰還できることを祈る。

■ラスはアンジへ

ラスはロシアのアンジ・マハチカラへ完全移籍。

ラスプラス金銭とボアテングのトレードという噂もあったようだが、ミランとは個人条件で合意に至らなかったとのこと。

結局500万ユーロを受け取れるロシアへ行くことになった。

ボールを奪う能力が高い選手だが、ボールを持った後が問題だったラス。また、マドリーの問題もあったとはいえ、出場機会などでもめる印象が多かった。

扱いづらい選手という印象だったことは否めないが、簡単に移籍を許した。中盤の人数という点や右サイドバック不足という点で、手元においておきたい選手だったが・・・

エッシェンがレンタルで加入

ラスの穴埋めとして、チェルシーエッシェンが1年間のレンタル移籍で加わった。

昨シーズンは靭帯断裂でシーズン半ばに長期離脱を強いられたエッシェンチェルシーを応援している方の情報では、、そのままチームに入りきれないまま、世代交代の意味もあって、レンタル移籍となったとのこと。

また、ケディラよりは縦パスが期待できるであろうことや、怪我の影響もあってルーズボールを競れなくなっていること、新しいシーズンに向けてかなり熱心にトレーニングしていたとの情報もいただいた。

継続して試合に出られれば、身体能力は徐々に元のものに近づけていけるだろうし、29歳と年齢的にもまだまだやれる選手。

あとは、精神的に怪我の怖さを克服すれば、十分にやれる可能性がある。旧知のモウリーニョの元で、以前の輝きを取り戻せれば、マドリーの中盤を大いに助けてくれる存在になりそう。

モドリッチに時間をかけ、最後にドタバタ

モドリッチにかまけている間に時間は過ぎ、アルベロアしかいない右サイドバックはついに手をつけないままに終わってしまった。

余剰戦力を整理することは大事だが、当初から放出が規定路線だったカルバーリョは未だ新たなクラブが見つからず、カカも上手くいかなかった。

その一方で、グラネロとラスをギリギリのタイミングで放出することになり、バタバタとエッシェンのレンタルを決めてきた。

初めから多くの入れ替えがあるとは考えていなかったが、明らかに選手が少ないポジションに手をつけず、さらに選手を減らす方向に向かってしまうとは予想していなかった。

もっと時間があれば、あれこれと交渉することもできたのだろうが、タイミングが悪すぎる。選手層は厚い言える状態では決してなく、負傷が多く起こらないことを祈るしかない。

また、実質的にグラネロをモドリッチに、ラスをエッシェンに入れ替える形となった中盤は、モドリッチが期待通りのプレーを、エッシェンが全盛期並みのプレーをしてくれることを祈るしか、上積みの要素はない。

これまで何度も書いたように、モドリッチしかいないという姿勢でトッテナムとの交渉に臨み、トッテナムに交渉の主導権を握られて時間を取られたことが、あまりにも痛かった。

前線を獲得しすぎるような失敗はあれど、選手不足に陥るようなことはないと思っていただけに、残念なオフという印象。

ともかく、新たにやってきた選手には、マドリーでの活躍を期待したい。

冬にまたドタバタ劇があるのは、勘弁してもらいたい。