レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第6節 vコペンハーゲン

寒いけれど、トルコとは違い雪はなかったデンマークでの試合。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、ペペ、ナチョ、マルセロ、

MF:モドリッチシャビ・アロンソ;ベイル、イスコ、ロナウド

FW:ベンゼマ

67分:イスコ→ディマリア、77分:シャビ・アロンソ→イジャラメンディ、82分:モドリッチ→カゼミロ

ロナウドは先発で復帰。ほとんどメンバーは落とさずに臨んだ。

コペンハーゲンの先発メンバー

GK:ビラン

DF:ヤコブセンシグルドソンメルベリ、ベングトソン

MF:デラネイ、クラウデミール;ギスラソン、トゥトゥー

FW:ヨルゲンセン、ベトケレ

9分:ヨルゲンセン→ボラーニョス、77分:トゥトゥー→プーリエ

3位確保が目標。リーグでは一次の不調を脱したとのこと。

ピボーテと返り咲いてきたイスコ

マドリーとしては特に何もかかっていない試合。怪我とカードが気になると招集リストの記事でも書いたが、カードをもらったのはマルセロとアロンソ。負傷者も発表されておらず、まずまずの状況で終えることが出来たと言える。

ただ、左サイドバックはコエントランが離脱しており、マルセロを累積警告で欠くようなことになるとアルベロアの出番となり、サイドバック全体として厳しくなる。カードを気にしながらプレーは出来ないが、組み立ての面でも重要な選手なので、うまく抑制しながらやっていきたいところ。

マドリーはこの試合も、ケディラ負傷後に回帰した4-2-3-1。

アロンソが徐々にコンディションと試合勘を取り戻してきている印象で、モドリッチのドブレピボーテは、ポゼッションにおいては磐石。

どちらかが出ればもう1人がバランスを取る動きをするが、どちらが出て行ってもパス精度にほとんど差がでないのが良い。

もちろん、長いパスを好むアロンソと短いパスのモドリッチというタイプの差はあるけれど、彼らの組み合わせは今のマドリーのスタイルに合っているし、今後もっと補完関係を作っていける期待が持てる2人。

彼らとともに存在感を増しているのがイスコ。

アンチェロッティの発言によれば代表疲れなどもあったとのことで、一時期休養となっていた間に、アロンソの復帰と4-3-3への変更及び定着でポジションを失っていた。序盤の活躍で一気に信頼を得たのかと思っていたら、イスコ抜きでバランスを作ってしまったので、彼としては難しい立場になっていた。

しかし、今度はケディラの負傷で4-3-3の継続が難しくなって、再びイスコに出番が回ってきた。

自分でゴールできる技術があるところが彼の大きな魅力なのだが、この試合でも見られたように、ピボーテの位置まで下がってきて組み立てに参加してくれると、攻撃の質はさらに高まる。

アロンソモドリッチだけでも相手の守備はボールを奪うのが大変なのに、そこにイスコも入ってくると高い位置で追いかけるのはかなり難しくなる。

守備陣が出てくればかわしてスペースへアロンソがボールを入れることも出来るし、退くならモドリッチも1列上がって崩しにかかれるということが出来るようになるので、イスコが組み立てに絡む姿勢を見せるかどうかは大きな差になる。

前に残ってボールを求めるばかりでは彼の良さが発揮されない。モドリッチのように近い距離に味方を置いてプレーしたいような選手がいる時は特に、下りていってプレーして欲しい。

■切り替えの重視を

彼らがボールポゼッションの中心だからといって、全く奪われないわけではない。この試合でも何度かあったように、ピボーテのところで引っ掛けられた時はすぐに危ない状況に陥る。

ボールが落ち着いてしまえばそういうことはほとんどないのだが、奪った瞬間に再度プレスをかけられるのが一番怖い。そうした切り替えはバルセロナドルトムントの得意技で、トーナメントを勝ち上がることを考えるとそうした相手への対策は考えておく必要がある。

前線の面々は、味方がボールを持つとどうしても攻撃の準備をすぐにスタートしてしまう傾向が強い。

確実にマイボールになるまでは近い距離を維持して、密度の高いスペースからボールを出す作業をしないといけないのだが、普段の試合でそれを継続する姿はなかなか見られない。

大きな試合になれば違ってくるのだろうが、ここまでの試合で失点が多いのもあって、守備の質は気になるところ。

ボールを持って攻めるには素晴らしい選手達が並ぶが、途中交代も含め、単純に選手の入れ替えで守備を強化することは難しいチームになっている。

単純に守備を頑張るというよりは、苦手な守備を長く強いられないように、切り替えの瞬間に集中して守備をする癖をつけていきたい。

■決勝トーナメントへ

試合は2-0。

モドリッチのミドルとロナウドのグループステージ9得点目となるゴールで勝利した。

ロナウドはフル出場しており、コンディションはほとんど問題ないものと思われる。

決勝トーナメントの組み合わせ抽選は月曜日。

”ベスト16の壁”はすでに過去の遺物だが、どんな相手でも油断は禁物。1つ1つ戦っていってもらいたい。