レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第27節 vレバンテ

中位で頑張るレバンテをベルナベウに迎えた。マドリーと同じく、レバンテもクラブの無敗記録に迫る好調さ。

■マドリーの先発メンバー

GK;ディエゴ・ロペス

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:シャビ・アロンソモドリッチ、ディマリア

FW:ベイル、ロナウドベンゼマ

69分:バラン→ナチョ、74分:モドリッチ→イスコ、81分:ベンゼマ→ヘセ

ペペがベンチで休養となり、バランが先発。その他はいつものメンバーが顔をそろえた。

■レバンテの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:ビントラ、ダビド・ナバーロフアンフラン、カラベラス

MF:シソコ、パジャルド;ペドロ・ロペス、セルヒオ・ピント、イバンシュイッツ

FW:バラル

69分:パジャルド→エル・アドゥア、74分:セルヒオ・ピント→ナゴレ、87分:バラル→アンヘル

レバンテはここまで26得点。よほどのことがない限り残留できそうだが、得点が少ないのが辛いところ。

■リトリートは苦にせず

今のマドリーの攻撃の中心となっているのは、モドリッチとディマリア。彼らから良いボールが前線に供給されることで前線の3人に仕事をさせているし、彼ら自身が前線やサイドに顔を出すことで数的優位を作れている。

アトレティコは、彼らが前線に進出してきた時はもちろん、低い位置に下がっても人数をかけて時間を奪ったので、マドリーは攻撃を作れなくなってしまった。こうして前線からプレスを整備された時の対応はまだはっきりしていないことはアトレティコ戦で明らかになった(ただ、シメオネが鍛えたチームでさえ70分過ぎからはペースダウンした。同じように守れるのはヨーロッパでも一握りのクラブだけだろう)。

レバンテはそのモドリッチとディマリアを追い回すより、しっかりリトリートして待ち構える形を選択。これはマドリー対策としては定石であるが、今のマドリーはかつてほどはこの対応を苦にしていない。

レバンテはサイドを放棄していたが、ここに入ってきたサイドバックシャビ・アロンソセンターバックから長いボールを入れる。一方のサイドに寄せたら、モドリッチを経由して逆サイドへ、という形で揺さぶりをかけられるようになっているのがその理由。

以前のように一方のサイドで停滞し、サイドのプレーヤーの突破に期待するしかないような状況はあまり見られなくなっている。

また、リトリートしてボールを奪っても、その後のマドリーのプレスが速いので、そのボールを攻撃につなげられず、その場で奪い返されるか、クリアを余儀なくされるか、縦パスを奪い返されるかといったことしか起こらないような状態になりがち。

この試合でも高い位置で連動した追い込みが何度もうまくいっていた。それを繰り返していられるうちは、マドリーは安心して攻撃を続けて行くことが出来る。

その点で、切り替えが早くとにかくボールに向かって走れるディマリアの存在は非常に重要。彼がいないとこのやり方の効果は大きく薄れてしまうだろう。

■プレス対策としての裏狙いの可能性

マドリーは11分にコーナーからロナウドがヘディングを決めて先制。久しぶりのコーナーからの得点。これで楽になったこともあり、60%を超えるボール支配率で、焦ることなく攻撃を作っていった。

モドリッチから何度かスルーパスが出ていたのがちょっとした変化。

いつもならもう少し繋いでいきそうなところで、前線の選手の裏への飛び出しに合わせてシンプルに狙っており、こういうプレーを重ねるプレーヤーではないベンゼマも裏を狙う動きが見られた。

この動き出しとパスを意識させれば相手のラインが下がることもあるだろうし、変わらずプレスに来ても、それをかわしながらチャンスを作ることが出来るだろう。

このシンプルな形もパターンに出来れば、アトレティコのような速いプレスへの対抗策になり得る。

■後半はダレたが

マドリーは49分に追加点。

ロナウドが左サイドで2人ひきつけ、入ってきたマルセロへパス。マルセロは左足でまたいで縦へのフェイントをかけ、利き足ではない右でサイドネットへ巻いて入る素晴らしいシュートを決めた。

このあたりのプレーは、マルセロにしか出来ないもの。

2点差となって以降は緩んで、攻め合いの形に。

代表戦明けでコンディションがあまり良くないこともあっただろうが、ここはちょっと残念。ただ、失点に繋がるような大きな問題はなかった。

64分にロナウドへの後ろからのタックルが危険と見なされ、ダビド・ナバーロが一発退場。レバンテにとっては不運な判定だったが、これで試合の行方は決まった。

マドリーは10人のレバンテを相手に余裕の展開。

ナチョを久々にピッチに送り出すこともでき、ベンゼマモドリッチにも休みが出来た。

81分に、マルセロのクロスの対応を焦ったカラベラスが自陣のゴールに蹴り込んでしまい、3-0。

マドリーの選手は詰めてさえいなかったが、カラベラスは確認していなかった。

点はもっと取れたかもしれないが、代表戦明けということを考えると十分な出来で勝ち点3を確保。

■最後に少しだけ

マドリーはいつも通りのやり方でしっかり勝てたという印象。

アトレティコのような形を持たないチームに対しては、まずはこの確立された形を実践していくことが大事。

速いプレスへの対策として、モドリッチを中心とした出し手からのスルーパスのタイミングが合ってくれば、CLで同じように守ってくる相手に対しても良い選択肢になるだろう。

マドリーはアトレティコの勝ち点3差をつけて首位。

リーガは残り11試合となった。このままの調子を維持してもらいたい。

次節はマラガとアウェイで対戦する。