レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第2節 vルドゴレツ

遅くなったけれど、ルドゴレツ戦を簡単に振り返る。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ベイル、モドリッチ、イジャラメンディ、イスコ

FW:チチャリートロナウド

67分:チチャリートベンゼマ、73分:モドリッチ→クロース、76分:イスコ→ハメス・ロドリゲス

GKはカシージャスベンゼマ、ハメス、クロースといった面々を休ませた構成となった。

■ルドゴレツの先発メンバー

GK:ストヤノフ

DF:ジュニオール、アレクサンドロフ、モツィ、ミネフ

MF:アレクサンドロフ、ジャコフ、ファビオ・エスピーニョ、ダニ・アバロ

FW:マルセリーニョ、ベシャク

70分:マルセリーニョ→バンデルソン、82分:アレクサンドロフ→ミシジャン、ファビオ・エスピーニョ→アニセト

ブルガリアのクラブとして初めてCL本戦に出場することになったルドゴレツ。順当にいけば3位争いだろうが、初戦はリバプールも苦しめている。

■またしても

いい加減改善しなければならないが、またしてもコーナーから失点。6分に先制を許す展開となった。

ニアで競り負け、ファーでマークを外しており、どちらかだけでも失点する確率は高いのに、両方のミスを犯しているのだから、失点は当然と言っても良い。

前に入られて先にボールに触られる緩慢な守備を続けるのであれば、マドリーと対戦するクラブはみなニアに速いボールを蹴ってくるだろう。明らかな弱点であり、トーナメントに入れば致命傷になりかねない。このパターンでやられるのはそろそろ勘弁願いたい。

この得点によってホームのルドゴレツは勢いづく。リバプール戦に続き、勝ち点を取れるかもしれないという前向きな気持ちにさせたことで、試合展開としては非常に面倒になった。

できることならば、抵抗できないと思わせるような差を見せて流れを手放さないような展開にしたかったところだが、それとは正反対の状況になってしまった。

11分にロナウドがペナルティをミスしたことで、その流れはいよいよ本格的に。

いつも通り決めていれば失点も帳消しに出来るところだったが、キーとなる攻守のプレーを立て続けにミスし、マドリーは浮き足立った雰囲気になり、ルドゴレツは強気に出られるようになった。

こうした精神面の違いは、特に狭い局面で不利に作用する。寄せてもボールを奪えないと思えば中盤を楽に制することができるが、頑張れば奪えるかもしれないという気持ちで最後まで詰められると、難しい繋ぎを強いられることになる。追いかける展開でそうした手間を要するのは辛い。

こうした展開となる端緒となったコーナーの失点は非常に残念だった。

高いレベルの相手となれば残念では済まず、そのまま敗退に繋がりかねないもので、シーズンの深まりとともになくしてもらわなければならない。

アウェイで良いレッスンとなったと捉える他ない。

■4-4-2は良い雰囲気

マドリーの形は4-4-2。

このところ変形しない4-3-3を何試合か続けており、攻撃的なメンバーを並べていたアンチェロッティだが、ローテーションの意図もあってアンチェロッティ自身が守備面で安定すると話す4-4-2となった。

本職がアンカーである唯一のプレーヤーであるイジャラメンディが入ったこと、ルドゴレツが先制したこともあり、しっかり下がる意識が徹底されたことで、その後のマドリーの守備に大きな問題はなかった。4-3-3だとサイドの守備が非常に不安になるが、ベイルと、本職ではないとはいえイスコが入る4-4-2ならある程度は計算できる。

昨シーズンは4-3-3と4-4-2の変形でバランスを取り安定感を得たが、守備を考えれば今シーズンのメンバーでも4-4-2をうまく使っていきたいと思わせる。

クロースとモドリッチよりは、イジャラメンディとどちらかが組み、ベイル、イスコ、ハメス、帰って来ればヘセといったメンバーが両サイドを担うのが望ましい。

イジャラメンディ以外に守備が期待できる中央のプレーヤーがいないことがやはり課題で、彼を休ませるためにはクロースかモドリッチが守備的な役割をより担えるようにならなければならない。また、両翼もきちんとスペースを埋めて、しわ寄せを作らないようにすることが大事。

そうしたことができないと、イジャラメンディがいない場合のバランスは全く取れなくなってしまう。

■勝ちはしたものの

さて、20分に1回目よりは怪しげな判定であるものの再びペナルティを得て、ロナウドが今度は決め同点。

1回目と同じで、いつも通り向かって左に蹴る大胆さはさすが。読まれていたものの、前回より厳しいコースにきちんと決めた。

マドリーにしてみれば同点で終わって良い試合ではなく、2点目を狙って攻める展開が続いたのだが、ゴール前でのプレーは精度を欠いた。

形はともあれ追いついたことで、ルドゴレツも徐々に落ちてくるかと思ったが、この後は拮抗した展開に。さすがにアンフィールドリバプールを苦しめただけのことはある。統制はなかなか崩れなかった。

最終的には77分に途中出場のベンゼマが決め2-1で勝利。

アウェイとはいえ、もっと楽に勝ち点3を確保したかったところ。ルドゴレツが健闘したことはもちろんなのだが、マドリーが明らかな弱点であるセットプレーでまんまと先制を許したという、自滅の部分は見過ごせない。

コンディション的にも状態は良くないように見えたが、であればこそ、立ち上がりのセットプレーは注意して欲しかった。

3節4節はリバプールとの連戦となる。

CL最初の山場であり、ここまでやってきたことを示す場となるだろう。2位試合で勝ち点4は確保して、1位通過を近づけたい。