レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第16節 vセビージャ

CWCのため延期しており、ミッドウィーク開催になっていた第16節。セビージャとの上位対決となった。時間も経ってしまったので、簡単に感想だけ。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ハメス・ロドリゲスケディラ、クロース、イスコ

FW:ベイル、ベンゼマ

9分:セルヒオ・ラモス→ナチョ、27分:ハメス・ロドリゲス→ヘセ、89分:イスコ→イジャラメンディ

ケディラが先発。マルセロは出場停止の恐れがありながらも先発したが、同じ状況のカルバハルはお休みとなった。

■セビージャの先発メンバー

GK:ベト

DF:フィゲイラス、カリーソ、コロジュイチャク、フェルナンド・ナバーロ

MF:クリホビアク;イボーラ、エンビア

FW:デルロフェウ、バッカ、ビトーロ

34分:ベト→リコ、54分:デルロフェウ→ビダル、67分バッカ→イアゴ・アスパス

CL圏内を目指すセビージャ。ウナイ・エメリがうまくチームをまとめている様子。

■簡単に

前半のうちにセルヒオ・ラモスがハムストリングの負傷、ハメスが第5中足骨の骨折で交代となる非常事態。セビージャもベトがベンゼマと激突し首を負傷し交代となってしまい(幸い大事には至らなかった)、落ち着かない試合展開となった。

マドリーはアルベロアケディラが先発となって、右サイドの攻撃が普段より停滞気味。ハメスが負傷で交代して以降は、さらに右を使いづらくなった。

ベンゼマのリズムが良いので、イスコとベンゼマが近いところにいるとパス交換から形を作れており、そこまでどうボールを運ぶかが問題。

ケディラが組み立てに貢献できないので、その分イスコとハメスが低い位置まで降りたかったが、それもイスコだけとなって、イスコの負担が大きくなってしまった。マルセロもいろいろなところに顔を出してくれていたが、それでも厳しい。

ケディラは自身が概ね問題なくプレーしていても、組み立ての際にこうして歪な状態を作ってしまう。フィードで大きく展開できるセルヒオ・ラモスと、右サイドである程度ボールを運べるハメスが不在となったことで、それが顕著に現れてしまった。

マドリーは12分にハメスがマルセロのクロスに合わせて先制。時間が経過して難しくなる前に決めてしまったこの先制は大きかった。マルセロはまたも良いクロスでアシスト。

36分には相手のパスミスからカウンターとなって、ベンゼマのパスをヘセが決めた。ディフェンダーが多くいてコースは限られていたが、落ち着いて蹴り込んだ。リーガでは今シーズン初ゴール。先発ではなかったが、アクシデントがあって比較的長い時間プレーし、ヘセは1月よりずっと良いプレーを出来ていた。スペースが広くあった後半は彼のスピードが生きる場面も。これで調子が上向いてくれれば。

セビージャは球際のプレーが激しく、マドリーは後手に回ってセカンドボールを拾われることが多かった。ファールはマドリーの9に対しセビージャは20と多かったものの、厳しくプレーしてボールを拾っていた。

バッカに当てて落とす形で良いように前を向いてプレーされ、最終ラインが晒された状態で守らざるを得ないことがしばしば。バランとナチョは、できれば落とされるところで処理したかったものの、急造コンビにしては最後のところでよく踏ん張ったと言える。

セビージャが球際をしっかりプレーして攻撃を作っていたのに、マドリーはそうしたところで対抗できず、若いセンターバック2人を助けようという守備にならなかった。そのため、終盤は守り抜くような試合展開に。

予期せぬ交代があったとはいえ、中盤より前が落ち着いて時間を使いながらボールを動かせば、余裕を持った試合運びはできたはず。コンパクトな陣形を維持できず、スペースがある中バタバタ攻め合うのは追いかける側に勢いをもたらすことになる。

イアゴ・アスパスが80分に押し込んで1点差と迫られ、残り10分は跳ね返し続ける状態。3点差にする場面も合っただけに、これで追いつかれれば悔やまれる試合になっていたはず。最終ラインが集中して凌ぎきってくれて良かった。

またも外してしまったベイルは守備陣に感謝しなければならないだろう。

全く良くない内容で負傷者も出しながらではあるが、4位のセビージャを下した結果は大きい。

こうした試合を勝ち切る経験はトーナメントにも生きてくるはず。今後の糧としたい試合だった。