レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第38節 vデポルティーボ

怒涛の追い上げで、勝負を最終節まで持ち込んだものの、一歩及ばず。バルセロナが逃げ切って優勝となった。

■マドリーの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:カゼミロ;モドリッチ、クロース

FW:ベイル、ベンゼマロナウド

46分:ロナウド→ハメス、61分:クロース→イスコ、76分:ベイル→ヘセ

現状でのベストメンバー。最終版になって、ようやくこのメンバーが揃えられるようになった。

デポルティーボの先発メンバー

GK:プレティコサ

DF:マヌエル・パブロ、シドネイ、アリーバス、フェルナンド・ナバーロ

MF:モスケラ、ベルガンティニョス;カルタビア、ルイス・アルベルト、ファジル

FW:ルーカス

71分:アリーバス→ロベール・スアレス、76分;ファジル→オリオル・リエラ、モスケラ→ボルジェス

マドリー苦手のリアソール。デポルは特にかかっているものもない状況。ただ、マヌエル・パブロは98年から在籍したクラブを退団するとあって、特別な試合。

モドリッチについて改めて

後半戦、メンバーを試行錯誤しながら戦ってきたが、この試合の組み合わせがやはりベストなのだろう。

特に中盤の3人が揃うかどうかの差は大きい。

カゼミロが入ることで守備のバランスが取りやすくなり、クロースの不安も解消される。むしろインテリオールとしてはそこそこ追ってくれるプレーヤーとしてみることもでき、うまく収まっていると言える。

また、攻撃面ではモドリッチがいるかいないかで、組み立ての難易度が全く違う。安心して預けられる彼がいることで、低い位置でプレスがかかってもボールを繋ぐことができるし、失う心配が非常に少ないことから、次の展開を見越して動くことができる。彼がいないと、誰に預けようかと考えてしまうこともあるし、確実にボールが出るとも言えないこともあって、周囲の動きもはっきりしないものになってしまう。

これは、技術の高さだけによるものではなく、これまでの実績から来る信頼による面も大きい。

例えば、単純に足下の技術だけで言えばイスコはモドリッチに勝るとも劣らないだろう。だが、彼がインテリオールとしてプレーした時に、そこまで無条件にボールを預けられているかというと、そういう印象はなく、左サイドを中心により高い位置でボールを受けることが多い。

低い位置で確実に相手をいなせるか、その後でいいボールが供給されるかという点では、イスコには不安があり、現時点ではモドリッチの安心感には及ばず、同じポジションに入っても役割が変わってくる。

他のプレーヤーでボールを運べれば良いが、相手の守備が良く、そううまくはいかない時に、中盤に一枚いるかいないかによって攻撃の質はかなり違ってきてしまう。

不在の試合を経てこの試合を見ると、低い位置でのプレーでは、現時点でモドリッチを上回れる存在はいないのだという思いを強くする。

技術があるプレーヤーを連れてきて組み込めば解決するという類のものではなく、周囲のプレーヤーからの信頼もあって初めて、今のモドリッチのような預け先となれるのだということを考えると、モドリッチにはまだまだ働いてもらわなければならないし、その一方で、うまく世代交代できるよう、準備は早めにしていかなければならない。

バルセロナが最後はきっちり

マドリーは8分に先制。左サイドのベイルからベンゼマへと繋ぎ、最後はロナウド。この時点では優勝に望みを繋ぐゴールを挙げた。

マドリーがボールを持つ展開で、苦手意識も過去のものかのように攻撃を作り、25分には怪しい判定に助けられつつ、コーナーからロナウドがヘディングで決め2-0に。

危なげなく試合を進めつつ、バルセロナグラナダの試合の行方が気になる状況。

バルセロナは22分、38分にゴールを挙げ、マドリー同様前半で2-0に。ベンチには情報を入れないという選択もあるので、どの程度情報を入れているのかと思っていると、後半頭からロナウドに代えてハメスを投入。

前半の2点をスアレスが挙げており、この時点でピチーチ争いでもほぼ決着がついたし、後半にバルセロナが追いつかれることはないだろうからCLに向けて休ませたのだろう。

ほとんど途中交代がなく、あっても終盤に代わることの多いロナウドをこの早いタイミングで代えたことは、マドリーベンチにバルセロナの状況が入っていたことを意味し、また事実上優勝はバルセロナのものと認めたということも意味する。

最後まで可能性を信じるという意味合いで、先発メンバーを終盤まで引っ張ることもやり方としてはありなのだろうが、ジダンはコンディションの維持という実利を選択。

その後もクロース、ベイルと重要なプレーヤーを下げて、2週間後に向けての準備に本格的に移行。先のことを見据えることとなって、試合自体の盛り上がりはなくなってしまったが、やむを得ないだろう。

バルセロナは後半にスアレスが更に得点し、グラナダに完勝。もたついた時期を乗り越えてタイトルにたどり着いた。

マドリーはジダン体制となって以降、士気が上がりCLも含め結果を出し続けたものの及ばず。結果論とはなるが、勝ち点差1だったことを考えると、前半の取りこぼしが悔やまれる。

■CL決勝へ

今週は試合がなく、CL決勝に向けた準備期間は2週間ある。

この試合で、コンディションがまずまず問題ないことは見て取れたので、後は練習などでの不運な負傷が起こらないことを祈るのみ。

今シーズンもいろいろあったが、最後の最後にいい結果を出して締めくくってくれれば。