カルデロン会長のコメントの記事があったので、最近の発言をまとめる意味でも、内容をざっと検証。
会長の発言で、将来に関する内容は以下の3点。
1.現在のチームは良く団結しており、その団結を壊す必要はない。よって、補強は2、3人。
2.セルヒオ・ラモスはマドリーのプロジェクトの柱であり、彼の将来はマドリーにある。本人にもクラブにも移籍の意思はない。
3.CLが未達成の課題であると認める。少なくとも準決勝までは進出したい。が、今季の成績に関して、どんなに悪いときでもシュスター監督にいかなる疑問も抱いたことはない。
1は以前も会長自身が発言したことの反復。これだけ言うのだから、シーズンオフはミヤトビッチの言葉を借りれば「静かな夏」になるのだろう。
2はイングランドから伝えられる移籍の噂に対するクラブの公式の答えだろう。当然売れるはずがない。
スポーツ的には今季の活躍を見れば明らかだし、政治的にも、彼の移籍が、任期ものこり少ない会長の今後にどう影響を及ぼすかは明らかだからだ。
3に関してはリーガとの2冠(あわよくばコパも合わせて3冠)を目指すということだから、1で述べた2、3人の補強ということを考えあわせても、現在の監督とチームに信頼を置いていますよ、ということだろう。
2、3人を入れ替えるだけでCLを狙えるくらいのチームの質だと思っているということだ。
この記事はバルセロナ戦の次の日に書かれたもののようで(今回触れなかった他の部分でクラシコについて、「昨日の夜の試合」と述べている)、優勝とクラシコの圧勝というリーガの成績に浮かれている面がありそうだけれど・・・
それにしても2、3人の補強という話、現在のチームをなるべくいじらない形でチームの強化を図るという方針、それによって来季はCLも狙う、という大まかな方向性はずっとブレがない。以前のミヤトビッチのインタビューの頃から、ほとんど変わっていない方針のようだ。
ということは、シーズンオフも「論理的」移籍が行われると安心して良いだろう。今のところは。