20人の招集リストからは、アダンとドレンテが外れて、ベロドロームで最終節。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
MF:シャビ・アロンソ;ラス、ファン・デル・ファールト、マルセロ
63分:イグアイン→ベンゼマ、72分:ファン・デル・ファールト→ラウール、78分:シャビ・アロンソ→ディアラ
先日のリーガの形とほぼ変わらず。これが基本形になりつつある。
■マルセイユの先発メンバー
GK:マンダンダ
DF:ボナール、ディアワラ、エインセ、タイウォ
MF:シセ、シェルー;アブリエール、ルチョ・ゴンサレス、ニアング
FW:ブランドン
63分:シセ→コネ、68分:ニアン→バルブエナ、78分:ブランドン→モリエンテス
自力突破には少なくとも3点が必要なマルセイユ。
ミランの結果次第では勝利だけでもオッケーだが、いずれにしても勝ち点3が必要。
■サイドより中央で
点を取りたいマルセイユの出鼻を挫いたのは、4分のロナウドの直接フリーキック。マンダンダも手には当てたが、想定していないレベルの軌道だったに違いにない。
流れとか、両チームのプランとは関係なくゴールがねらえてしまう武器があるのは、こういう試合の時には大きい。
このゴールでマルセイユは自力突破がなくなった。とともにマドリーはかなり楽になった。
11分に、ルチョ・ゴンサレスがアルビオルの中途半端なクリアボールを拾ってボレーを決め、1-1とするが、マドリーには精神的に余裕がまだある状態。無理をしなければいけないのは、常にマルセイユの方だ。
ただ、タイウォに一発で縦に抜かれたセルヒオ・ラモスの守備は残念。
先週末は、ラスがいない状態での4-1-3-2だった。そして今日は彼がいる場合。
もはやピボーテの守備範囲だけでなく、右サイドを手広くカバーしてくれている彼がいると、他の選手たちの負担がかなり軽減される。
基本的にサイドをつぶしておけば、中央である程度人をかけてとれるはず、ということだろう。
サイドバックが1対1をするのは怖い。特に今日はタイウォ、ニアンという身体能力で相手を凌駕できる選手がそろっていたし、ラスがいるありがたみを実感。
今日は、サイドでやらせなければ、中央でやり合っている分にはかまわない。サイドからは危ういが、中央でのせめぎ合いならいずれマドリーが主導権を握れそうな感じだったし、得点よりもまずは失点を避けたいしたいなのは変わらない。
バルセロナ戦ほどではないが、ラインを互いに高く保ってのボールの奪い合いだった。
同時刻開催のミランvチューリヒは、チューリヒが先制したため、マドリーはさらに楽な気持ちで後半に臨める。
緩むのは良くないが、過度の緊張をしなくて良いのは助かる。
■交代選手のやり方
後半も流れは変わらず。
スペースができてきて、サイドでやられる場面が増えたのは気になる兆候ではあったが、アルベロアは堅実だったし、右サイドにはラスがいる。
シャビ・アロンソとのドブレピボーテとするより仕事量は明らかに多いが、攻撃にも絡める今の使われ方はラスには良いのだろう。奪ったボールをキープできる強みもきっちり発揮できる。
60分、コーナーのこぼれ球をアルビオルが上手く蹴りこんで2-1。久しぶりに直接フリーキック以外のセットプレーで得点したような気がする。
63分にベンゼマが登場。
サイドに流れるのが良さでもあり悪さでもあるベンゼマ。最近はもっと中央にいてくれよということが多いので、注目していた。
今日は仕掛けが早かったのが良かった。楔を受けるプレーはできないが、サイドをマルセロとロナウドが使っている分、彼らに任せて中央にいることが目に付いた。
サイドでゆっくり仕掛けるパターンだけでは今後厳しいので、いろいろと引き出しを増やしてもらいたい。
プレーの選択肢という点ではラウールはさすが。中盤が苦しければ下がって受けてくれるし、前でキープもできる。
今日は下がり目でプレーすることが多かったが、チームの状態に合わせられるのは重宝される。
最後の交代はディアラ。
シャビ・アロンソのポジションにそのまま収まった。ラスをピボーテに下げることはできるだけしない方針のようだ。
試合はラスのスルーパスを受けたロナウドが、マンダンダとディフェンダーの交錯した後のこぼれ球を落ち着いて決めて勝負あり。
3-1で首位通過を決めた。
■もろもろ
このチームでのペジェグリーニの基本形が固まりつつある。
ペレスの指示云々が指摘されてもいるが、それを抜きにしても、良い形を見つけてきているようで安心。
カカがいない時にファン・デル・ファールトがきっちり穴埋めで来ているのも好材料。
グラネロはトップ下ではまだ使われないか。
決勝トーナメントの組み合わせ決定までCLは一時中断。
今年はあとリーガ2試合をのこすだけとなった。
※週末は家を空けるため、バレンシア戦は週明けに軽く振り返ります。コメントへの返信も週明けにしますので、お待ちください。