レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第16節 vオサスナ

バルセロナが引き分けたため、勝てば首位浮上という試合。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモスアルビオル、ガライ、アルベロア

MF:シャビ・アロンソ;ラス、ファン・デル・ファールト、マルセロ

FW:ロナウドイグアイン

63分:ファン・デル・ファールトベンゼマ、72分:イグアイン→ラウール、82分:マルセロ→グラネロ

シャビ・アロンソが出場停止明け。ディアラがアフリカネーションズカップに招集されているため、ガゴがベンチ。

構成に変化はなし。2009年、好調の時のままの並び。

オサスナの先発メンバー

GK:リカルド

DF:アスピリクエタ、ロベルシオ、ミゲル・フラーニョ、モンレアル

MF:プニャル、ネクナム;ファンフラン、カムーニャス

FW:アランダ、パンディアーニ

62分:アランダ→マスード、79分:ファンフラン→ルベル、89分カムーニャス→カジェハ

12位と、残留争いからは離れているオサスナ。14得点は貧弱だが、19失点はなかなか良い。

オサスナの守備

シャビ・アロンソが帰ってきたマドリー。2009年末の好調さがこれでキープされれば何より。

構成が変わっていないので、やり方に当然変化はない。サイドに流れて形を作る2トップと、アタッキングサードでボールを持てば能力をしっかり発揮できるファン・デル・ファールト、ラスが右サイドを中心にケアして、マルセロが左側。

マルセロは中盤でドリブル、パスに活路を見出しつつある。もともと自由にやるのが好きな選手なので、これが彼の道か。あとはCLレベルでもやれるようになれば助かる。

シャビ・アロンソが底からパスを捌き、ファン・デル・ファールトがその前にいるという縦関係。

この状態でシャビ・アロンソにプレッシャーをかけられるのはCL決勝トーナメントクラスのクラブだろう。マドリーとしてはここがつぶされると苦しいが、底にいるためになかなかプレスがかからないようになっている。

無闇とラインを上げると快速2トップ(帰ってくればカカも)が裏を狙うので、そういうリスクを追うのは難しい。

そういうことができないなら、高い位置で攻撃を司るファン・デル・ファールトに仕事をさせなければある程度はオッケー。

ここを抑えて、4-4がしっかりブロックを作れれば、それなりに守備ができる。

ファン・デル・ファールトに仕事をさせないのは大変だが、オサスナはそれができていた。動き回る2トップも皆で見ていて、安定感があった。

マドリーはボールは持ててパスは回るが、ゴールに迫れない、という状態に。

オサスナにはパンディアーニというターゲットがある。トップに目がけてという定番パターンだが、ガライ、アルビオルは高さ、強さでかなり信頼できる印象。

アルビオルはパスが上手くない分、跳ね返す能力で立場を作る。万能ではないけれど、しっかり仕事はできている。

といったような具合に、互いの守備が目立った前半だった。

■修正の問題

後半に入っても点が取れないマドリーは、交代をしながら修正を図っていきたい。

が、ベンゼマとラウールが入っても、結局トップがベンゼマになり、ラウールが中盤に組み込まれるだけで、大きく変わらないのが厳しいところ。

ファン・デル・ファールトを消されているので、グラネロを先に使って出しどころを増やせば中盤の役割が分散されるように思うのだが。

中央に偏る弊害が出てくるので、そこでベンゼマやラウールにサイドを使ってもらうとか、順番を替えても良いように思う。グラネロのような選手は、”スーパーサブ”にはなれないので、長い時間使った方が効果が出るだろう。

カカが帰ってくれば、パサーを増やす手段は層的にも可能になるので、非常時にはオプションとして持っていて損はない。

アタッキングサードで相手ゴールに迫れないまま、前半同様に時間が過ぎてしまう。マドリーが悪いというよりオサスナの守備が良かった。

イグアインもこの試合では決定機を逸してしまい、0-0のままドロー。久しぶりに無得点の試合をした気がする。

■ガライのパス

マドリーの収穫はガライの良さ。

守備もそうだが、パス出しにある程度信頼を置けそうなのが助かった。もしセンターバックが2人ともパスに不安があると、シャビ・アロンソから下げた時のボールの行き場所がなくなってしまうところだった。

精度に難があるカシージャスセンターバック2人に、ロングボールを蹴らせるのは相手にとっては成功を意味してしまう。

その点で、ガライのパフォーマンスは、今後のチームを救ってくれそう。

次節は4位につけているマジョルカと対戦。

ラスとセルヒオ・ラモスが出場停止なのが悩みどころ。アルベロアを右に、左をマルセロとし、中盤を再構成するしかないか。

これまでの形を維持するなら、復帰予定のカカが中央に入り、右ガゴ、左ドレンテとなるが、ペジェグリーニはどうするか。

個人的には、ガゴとシャビ・アロンソピボーテ、グラネロとカカの攻撃的中盤と予想しておく。