レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ペレス会長再選

6月16日に行われる予定だった会長選挙だが、6月1日の締切までに、立候補者はペレス現会長以外なく、無投票でペレス現会長が再任されたことが公式に発表された。

認証式は6月4日にベルナベウのパルコで行われる。

対抗馬が現れるかもしれないとも伝えられていたが、結局のところペレス以外に手を挙げる者はいなかった。

ずいぶん以前からモウリーニョの退団は決まっており、彼の振る舞いや、選手の離反に見られるようなマネージメントの失敗といった問題は明らかだったが、ペレスはモウリーニョとの離別を上手くアピールして、自身の失点を最小限にした印象。

ペレスに対抗するとすれば、カンテラへのシフトなど違う路線を打ち出す必要があったが、そうした勢力を代表できる人物は現れなかった。

候補が乱立するには、クラブ予算の15%の保証金はあまりに高額だ。反ペレスのソシオは一定数存在するだろうが、今回は彼らが共闘するに至らなかったということだろう。

この結果により、ペレスはさらに4年会長職を務めることに。

監督が変わり、チームに変化が求められる時期だけに、チーム作りに時間を少しでも多く割けるのはありがたい。

正式に認証されれば、早い時期に来シーズンの監督も決まると思われるので、移籍市場においても少し余裕を持っていられるだろう。

様々な批判はあるが、考えられる中では最も資金を引っ張ってこられる人物であることに疑いの余地はない。モウリーニョがピッチに残した良い点を引き継げるよう、予算をスマートに使ってもらえればと思う。

一方で、ペレスに対抗し、後継者となれるだけの人脈や資金力を持った人物がいないことは、長期的に見て不安。

国内でバルセロナなどと争い、CLでも少なくともしっかりした成績を継続して残そうと思えば、ペレス後もそれ相応の資金を調達できる人物でなければならない。

カンテラの重視にしても、そこにかけるコーチなどの人件費や、素質ある選手と契約できるだけのスカウト網などにかかる先立つものは必要だ。

しっかりした理念とともに、それを実現できる能力を持つ人物がこの4年間で現れてくれることを期待した。

次の選挙では選挙戦の中で多くの人がそれぞれの候補者の長所短所を見極められるような状況になってくれればと思う。