昨年夏に15歳253日でA代表デビューして以来時の人となっていたマルティン・エーデゴーア(今後カナ表記をこれで統一します)の移籍について、マドリーはストロームスゴトセトIFと合意に達したことを公式に発表した。
報道によれば移籍金は250~280万ユーロ程度、同額のインセンティブがついているとのこと。エーデゴーアとは年300万ユーロで6年契約を結ぶと報じられている。
ASの記事では、トップで練習、カスティージャで試合という形になるとのことで会見でもブトラゲーニョがそのように発言している。これは他のクラブより理想的であると彼の父を説得するために約束した条件だとのこと。
エーデゴーアについて報じられているどの条件も、16歳のプレーヤーに対するものとしては破格だが、マドリーの史上最年少出場記録はラウールの17歳4ヵ月で、彼の頃と時代は違うとはいえ、18歳でトップチームに割って入ることは珍しくない。順調に育っていけばエーデゴーアがトップチームに定着するのはそう遠くない将来の出来事になるかもしれない。この待遇は、こうして彼に期待している表れだろう。
そうはいっても、カスティージャからの昇格であればともかく、A代表に招集されたとはいえ、ようやくプロ契約したばかりのプレーヤーがマドリーのトップチームに入ること自体、近年では考えられないこと。
先に大きな話題があったところにマドリーが参入していったという点で、今回の移籍は最近のトップチームのプレーヤーの移籍の様子とは大きく異なる。TwitterやFacebookの普及によって、世界のどんなリーグの出来事もすぐに広まり話題になり得る、今の時代らしい移籍劇と言えるだろう。
左利きで、動画を見る限り中央から左サイドが得意なエリアの様子。狭いところもドリブルするプレーが取り上げられており、大雑把な分け方をすればロナウドよりメッシに近いように見える。
事実上のトップチーム契約としても、彼のポジションは出場するのも大変なところ。出場機会が少ない場合は、年齢的にもまだ十分余裕があるので、カスティージャで出場時間を得た方が良いだろうが、どうあれ若きプレーヤーの挑戦を応援したい。
最後にASより、発言の要旨を。
・なぜマドリーを選んだか
マドリーはスポーツの面でも人間としても自分のキャリアを伸ばすのに一番良い選択だったんです。このクラブには一番のチャンスがありますから。
・バルデベバスにいてどうだったか
プレーヤーに会いましたが素晴らしかったです。言われたことは僕とプレーヤーの皆さんの間だけのことにしてください。
・トップチームについて
僕のゴールはできるだけ良いプレーヤーになることで、トップチームだろうとセカンドチームだろうと重要ではありません。
・バルセロナについて
僕はここでとても歓迎されていますし、自分の家のように感じていますよ。
・マドリーについて
夢が叶いました。世界で一番大きなクラブにいられることは素晴らしく、誇らしいです。
・この数ヶ月
思っていたよりも良かったです。去年はとても良かったけれど、今年のスタートは悪かったんです。
・ポジションについて
ボールを持って、触るのが好きなんです。
・今後
今は興奮していますし、トレーニングを始めたいですね。
・プレッシャー
実際のところあまり感じませんが、ノルウェーでプレーするよりは大変ですよね。
・足の負傷
少し問題はありましたが、大丈夫です。
・練習
カスティージャとトップチームで練習に参加します。アンチェロッティ監督がプレーするために呼んでくれたら幸せですし、マドリーでは世界最高のプレーヤーだった人がコーチをしているのでプレーすることはアドバンテージになりますね。
・ロナウドかメッシか
僕はロナウドが好きです。
・マドリーで参考にしたいプレーヤー
ロナウドは世界最高のプレーヤですし、ベイルも、イスコも・・・皆ですね。