レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第29節 vグラナダ

日本時間7時からのキックオフ。アジア向けの開催時間だが、逆に日本はそれに対応していない。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:クロース;モドリッチハメス・ロドリゲス

FW:ベイル、ベンゼマロナウド

56分:クロース→イジャラメンディ、61分:ベンゼマチチャリートハメス・ロドリゲス→ヘセ

カルバハルはベンチスタート。ペペも負傷により不在で最終ラインは2人が替わっている。ハメスが先発に復帰。

グラナダの先発メンバー

GK:オラサバル

DF:フルキエル、マインス、バビン、ペレス

MF:イトゥーラ、リコ;イバニェス、ロキーナ、カンデイアス

FW:エル・アラビ

54分:ロキーナ→ピティ、58分:リコ→エディ、60分:バビン→ムリージョ

降格圏のグラナダ。アウェイではここまで勝ち点を7しか取れていない。

■久々のフィエス

こういう試合を待っていた。

雑な部分もあり、内容的には高いレベルにあったとは言い難いが、年明け後の不調と雑音を全て吹き飛ばすような9-1の歴史的な大勝となった。何しろ、3点差以上をつけての勝利は、1月31日のリーガ第21節、レアル・ソシエダ戦まで遡る。久々にフィエスタと言える試合が見られた。

もちろん、この結果をもって今後を楽観することは禁物で、まだまだ「復調の契機になり得る」というところでしかないのは確かだが、この試合で、マドリーのプレーヤーに対してもブーイングがあったベルナベウ、マドリディスタを再び味方につけることができる。その意味で、価値ある一勝となった。

批判の的となっていたベイル、ロナウドが得点を挙げ、目に見える形でノイズを打ち消したし、復帰してきたハメスはアシストでゴールに絡み、中盤の選択肢を増やせることを示した。

良くも悪くも、彼らが長くプレーすることはこれまでの経過を考えれば明らかで、そうしたプレーヤーのコンディションはシーズン終盤には非常に重要である。こうも気分良くプレーできれば、精神的にも楽になって今後の試合に臨めるだろう。

課題を挙げるならば、まずは守備面。クロース、モドリッチ、ハメスの中盤は攻撃で威力を発揮した一方守備ではやはり貧弱。26分のベイルのゴールで先制し、その後はシュートに至れば入るような展開となったが、グラナダに先制されてもおかしくないような攻め合いだったし、先制後も追いすがられる恐れは十分あるような状態でもあった。

クロースが高い位置までボールホルダーに寄せに行くことがあり、その後を誰も埋めずかわされて最終ラインが晒されることが何度もあった。基本的にはハメスやモドリッチがスペースを埋め、前線のプレーヤーが中盤に降りてくる、といったように1つずつずれる必要があるのに、その1つめのスペースを埋める動きがないので、クロースだけが突出することになる。クロースが出て行ったなら、その是非は別にして、誰かがアンカーの位置を埋めなければならない。

そのクロースの動き自体も、場面によっては慎重な判断を求めたい。

自身が出て行ってのプレスで周囲がずれながら対応し積極的な守備をしたいのは分かるが、周囲がそれについてこないなら意味はなく、むしろ危ない場面を迎える引き金にさえなる。

無理に高い位置へ出て行くより、低い位置で待ち構えた方が良いこともある。味方の状態を見ながら、落ち着いてプレー選択をして欲しいところ。

グラナダは高い位置を取っていたにもかかわらず、これといって有効な策はなく、マドリーと同じように守備が緩慢。下がってもラインの間でベンゼマやハメスに容易にボールを受けさせてくれていた。

マドリーはサイドを使って守備の網の目を広げ、間をついていくことを繰り返して何度もゴールに迫った。引いて守るのがマドリーに対する定石であり、散々苦しめられてきたが、この日はそれが嘘のように易々と崩していった。

マドリーは余裕をもってクロースを休ませた。61分にはベンゼマも下げることができ、多少なりとも休みが取れた。ゆっくり交代するアンチェロッティも、さすがにこの展開では61分に3人交代させていた。

■次へ向けて

代表戦後に勝ち点を落とすどころか、こうした結果で勝利したことは重要。今週はミッドウィークにもリーガがあり、終盤の過密日程となっている。コンディション的には辛いが、良い流れを断ち切らずに次の試合を迎えられるとプラスに捉え、リーガ、CLを戦っていって欲しい。

次節は今週のミッドウィーク。ラージョとアウェイで対戦。移動距離は短く済むが難しいバジェカスに乗り込む。