レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ラ・リーガ第27節 vレアル・ソシエダ

CL直前。

やりたいことを実現できる、その実感を持つことができた。

もちろんリーガ制覇に向けても良い結果。

 

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■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:カルバハル、ミリタン、アラバ、メンディ

MF:カゼミロ;モドリッチ、カマビンガ

FW:ロドリゴベンゼマ、ビニシウス

 

77分:ロドリゴ→アセンシオ、82分:ビニシウス→マルセロ、モドリッチ→セバージョス、84分:ベンゼマ→マリアーノ、カルバハル→ルーカス・バスケス

 

クロース負傷、バルベルデがインフルエンザのため、カマビンガが先発。

エストレーモも最近使われていたアセンシオではなくロドリゴに。

 

レアル・ソシエダの先発メンバー

GK:レミロ

DF:スベルディア、ルノルマン、パチェコ、ゴロサベル

MF:メリーノ、イジャラメンディ;ザルドゥア、シルバ、オヤルサバル

FW:イサク

 

46分:パチェコラフィーニャ、シルバ→ジュアラ、64分:ザルドゥア→エルストンド、イジャラメンディ→スビメンディ、81分:イサク→セルロート

 

攻撃陣に目が行くが、守備成績も良いラ・レアル。今回はベルナベウだが、アノエタではここまで6失点である。

 

模試のような試合に

最近の低調ぶりとそれが明確になったCLでのPSG戦を受け、アンチェロッティのチームは前半の改善と前からの守備の再導入を目指していた。

そして前節ラージョ戦では、そのきっかけが見えていたところだった。

 

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クロースを欠く条件から、バルベルデかカマビンガの先発が早くから予想されており(バルベルデは直前に発熱で離脱となった)、今節も前節からの流れを引き継げそうな布陣となりそうな状況。

 

前からいきたいマドリーに対し、ラ・レアルは技術の高い中盤を中心にうまくいなしてスペースを得ての攻撃を実現。

繋げるし、いざとなればイサクが独力で収めることもできるので厄介だ。

 

開始早々、10分にならない時間でのペナルティも、プレスをかわされて速い展開に持ち込まれたところから。

一度でボールを奪い切れなかったことで、セカンドチャンスを得たシルバをカルバハルが引っかけてしまうこととなった。

クルトワの手も届かず、オヤルサバルがペナルティを成功させラ・レアルが先制。

 

早い段階ではがされる形を作ってしまったから、失点がなければ無理しない守備へのシフトを考えていただろう。

ところが、ペナルティで失点したことで出ざるを得なくなった。

スコアレスでジリジリする展開からの脱却を図ろうとするマドリーにとっては、守備強度を高めて攻撃に繋げるちょうど良い試練の場となったのである。

 

0-1で追いかけるという意味ではCLとも同じ条件であるから、さながら試験直前の模試のような試合となった。

 

良いリアクション

ここからのチームのリアクションが良かった。

 

奪われたら狭い局面ですぐにボールに寄せる守備を継続。

ラ・レアルはミッドウィークに延期分の試合を消化しているため、コンディションがマドリーより悪かったよう。

 

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それを差し引く必要はあるが、それでもマドリーの内容が優れていた印象だ。

ラ・レアルにクリアさせる場面を多く作り、長くアタッキングサードでプレーすることができていた。

 

前線に顔を出していたカマビンガの走りが守備陣を動かす。バルベルデも同様で、ここがクロースとの違い。

奪われた後の守備も含めて、これまでと違う試合展開づくりに大きく貢献していた。

 

ただ、さすがラ・レアルはこうした守備にも慣れているようで、うまく繋がれることもあるのだが、前節の記事で述べたように、マドリーの文化から考えると、このレベルの相手を完璧にはめるのは難しい。

ほどほどに出てきてもらって個人能力で処理する、マドリーに適した塩梅になっていたように思う。

 

クロスなしは苦しい

このように押し込む時間が長い状況で、クロスの可能性が全く感じられなかったのは残念。

 

特に、アセンシオと違い利き足サイドであったロドリゴ

継続性はまだまだとはいえカットインで人を魅了するシュートができるアセンシオと彼との差は、縦に仕掛けられることなのだから、彼のところでそうした形を見せられると良かった。

 

今のチームがクロスを積極的に使わないのは理解できる。

だからといって、ダミーとしても見せられないと守備を広げづらい。

味方がクロスはないと判断してエリア内に入っていかないためターゲットがそもそもおらず、守備陣もほとんどクロスを警戒しなくて良いという場面はもったいないのだ。

 

クロスも選択肢としては持っていることを示すプレーをできれば、ロドリゴができることも増える。

カマビンガのように、普段の布陣とは違うところを示してほしかったところだ。

 

ミドルの選択肢は持っておきたい

前半のミドル2発は見事。

 

カマビンガのゴールでは、積極的に狙った姿勢が僅かなディフレクションからのゴールに繋がったと思ってみていたら、モドリッチがそれを上回る精度で決めてしまった。

なぜベテラン勢が中盤に君臨しているのかを端的に示すゴールであった。

 

クロスが見せられないなら、こうしたミドルで守備陣を引っ張り出せればいい。

その点では、こういうシュートを蹴れるアセンシオの需要は引き続きあるだろう。

逆に言えばそれができないと攻撃を助けられない。ミドルレンジで狙う意識を持てるかどうかで、印象はだいぶん変わってくるのではなかろうか。

 

PSG戦へ向けて

PSGはプレスをはがす技術が高いし、エンバペを中心にロングボールを狙う形もできる。

この試合の序盤で見られたように、プレスをかいくぐられることは多くなるだろうから、守備陣が少ない人数で対処できるかが一つのポイントとなる。

 

逆に、そこを抑えられればマドリーにも攻めるチャンスはあるかもしれない。

第1戦で見られたメッシを隠しながらの守備では限界があるような場面を作れれば、数的優位の局面を作って良い形はできる。

まずはそういう流れを狙っていきたい。

 

この試合の内容、結果が良かったことから、ベルナベウの雰囲気は良いだろう。

素晴らしい試合になることを期待したい。