レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第1節 vデポルティーボ

新戦力が勢ぞろいした開幕戦。まずはメンバーの確認から。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロアアルビオル、ガライ、マルセロ

MF:ラス、シャビ・アロンソ;カカ、ロナウド

FW:ラウール、ベンゼマ

63分:ラウール→グラネロ、73分:ベンゼマイグアイン、82分:カカ→グティ

ほぼ予想通りのメンバー。ほぼ、というのはマルセロのところ。プレシーズンの使われ方からしてドレンテかなと思っていたが・・・

デポルティーボの先発メンバー

GK:アランスビア

DF:ラウレ、ゼ・カストロ、ロポ、フィリペ

MF:ジュカ、フアン・ロドリゲス;パブロ・アルバレスバレロングアルダード

FW:リキ

63分:パブロ・アルバレス→ラフィタ、67分:バレロン→イバン・ペレス、72分:リキ→ミスタ

バルセロナへの移籍が随分と報じられたフィリペとグアルダードのサイドはかなり強力。

■前でのラス。カカとロナウド

開始早々マドリーのチャンス。ラスがうまいターンで相手を2,3人かわしてカカへスルーパス。抜け出したカカがシュートを放つも枠を捉えられず。

今朝の試合ではラスがシャビ・アロンソより前でプレーしていたが、メリットは、

1.プレッシャーがかかりにくい位置からシャビ・アロンソにフィードをさせる。

2.キープができるラスに前で頑張って繋いでもらう。

3.高い位置でラスが中心となってチェイスできる。

といったところだろう。

この配置はかなり効果を上げた。高い位置でボールを奪う、というところまではいかなかったけれど、1と2についてはデポルティーボを大いに苦しめたと言っていい。

良い形で試合に入っただけに早い時間で先制したかった。

ベンゼマとラウールのトップも良く、カカは落ち着いて攻撃を作っていたが、雰囲気の割にはゴールが生まれない。

先制したのは25分。カカがラインの裏へ動いたベンゼマへうまくパスを通し、ベンゼマがシュート。ポストに阻まれるも、ラウールがしっかり詰めて今シーズン初ゴール。

やっぱり詰めているのはラウールだなあ。それにしてもカカは本当に落ち着いている。精神的なレベルの高さも見せてくれたと思う。

一方、ロナウドはちょっと神経質だった。

とはいっても、今に始まったことではなく、移籍直後からプレシーズンにかけても見受けられたことだけれど。

ボールを持てばさすがに取られることは少ないし、ボールを収めてくれるけれど、本領発揮とは言えない状態。いろいろ気にしながらのプレーのように見えた。大胆さが出てくるようになれば良くなってくるだろう。

さて、試合に戻ると、デポルティーボが29分、ジュカのセンタリングにリキが合わせて早くも同点。

またしてもクロスからの失点。アルビオルが振り切られるという何とも残念な状態で決められた。

デポルティーボのサイド攻撃が良かったことは確かにあるだろう。この後もサイドから何度も危ない場面を作られた。

ただ、マドリーの守備に改善の余地が大いにあるのも確か。

この後ラウールが倒されて得たPKをロナウドが決め手2-1。

60%以上のボール支配を維持したまま前半終了。

■交代はどうする

後半開始早々、46分、グアルダードのセンタリングから、バレロンが素晴らしいシュートを決め手またも同点。

これはグアルダードバレロンがうまかった。

同点で終わってはいけない開幕戦。

マドリーは前半同様ポゼッションを高め、相手を押し込んで攻撃する。このあたりはコンセプト通りで良かったと思う。

このメンバーで長い時間攻撃できれば、相手の体も精神も相当追いつめられる。チャンスができる可能性は高まるだろう。

59分、ラスが正面から持ち込み、ミドルを決め手3-2。プレシーズンマッチから連続ゴールのラス。後ろでカバーする守備だけではない、前でプレーすることの良さを得点でもアピール。

今朝のマドリーは良いミドルが多かった。

逆に言えば崩せていない、ということでもあるが、それでも相手ゴールを脅かせる精度があるのは心強い。ちょっと空けたら撃てる、という雰囲気が、ベンゼマロナウド、カカにはある。

ラウールに替わってグラネロが入り、ベンゼマが1トップ。これでボールキープがさらにできるようになった。追いかけたい相手を焦らすにはもってこい。

さらにカウンター狙いでイグアイン、カカを休ませグティと、理解できる交代枠の使い方でともかく1点差で勝利。

ただ、がっちり守りたい時に使える選手が全くいないのが、今後を考えると苦しい。

攻撃を意識させることで、結果的に守備に良い効果があることはあるが、直接的に守備を固められる人材がやっぱりいない。どうにかしたいが、今更無理だろう。今後もこの手で行くか、ガゴ、ディアラあたりを上手く使う方法を見出すほかない。

■まずは安心

とにかく勝てたことで一安心。

攻撃だけを見ていれば楽に勝っていておかしくなかったし、現に良いシュートは多かった。その分守備のまずさが悔やまれる。

まだシーズンは長いので、今のことろは改善に期待。

次節は、代表選を挟んで9月13日の予定。中村が加入したエスパニョールとアウェイで対戦する。