レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ぺぺがモウリーニョに立ち向かう「僕たちはイケルに敬意をはらわなければ」

バジャドリー戦レビューの前に、試合後のペペのインタビューを。

モウリーニョの発言(ディエゴ・ロペスをもっと早く獲得すれば・・・というもの)に対して、カシージャスに敬意を欠いていると述べて、現在のカシージャスの処遇に異を唱えている。

前後の発言も含めて、アスの記事より。

・CL敗退を乗り越える大きな勝利でしたか?

P:CLで敗退した後だから、大事なのはチームがこのマドリーのユニフォームの名誉を保つことと、みんながピッチで全力を尽くすこと。難しい試合だったけど、何とか勝つことができたよ。

・サポーターはチームを強く後押しするために帰ってきましたね。

P:僕たちへのサポートを感謝しなければいけないね、ドルトムント戦のようなサポートには特に。僕たちはサポーターの愛情を毎日感じているよ。僕たちはこのユニフォームに最後まで名誉を与えたいと思っているんだ。

・最近のマドリーの状況はどうでしょう?

P:僕たちは準備しなければいけない。モウリーニョは僕たちの監督だけれど、僕たち選手はみなここにいてクラブのためにベストを尽くしたいと思っているんだから、イケルに対してはもう少し敬意を払わないといけないよ。僕たちはサポーターのために、そしてコパの決勝に向けて準備するために練習するよ。イケルはここでとても愛されているし、マドリーでもスペイン代表でもなくてはならない存在だよ。

モウリーニョの発言はカシージャスに対する敬意を欠いたと考えているのですか?

P:監督の発言は一番適切なものではなかったね。イケルはマドリーとスペインの両方で欠かせない存在だよ。重要なのはイケルが落ち着いていて、サポーターも選手も彼とともにあることを知っているということさ。

・なぜそう考えるのでしょう?

P:そう、イケルは僕たちにとって大事な選手だからだよ。僕たちには重要なコパの決勝があるし、このタイトルをサポーターに捧げたい。イケルは大事な選手だし、誰も軽蔑するべきじゃない。彼が今まで成し遂げてきた全てのことのために、彼に敬意を払わなければ。今はイケルを悪い状態にはしないよ。繰り返すけど、彼はマドリーとスペインにとって欠かせない。僕たちはみな、彼が必要としている愛情を与えるんだ。彼はマドリーのシンボルだし、このクラブがどうあるべきか教えてくれる存在さ。

モウリーニョは今シーズン終了後の去就を選手たちには話しているのですか?

P:いや、何も言われてないよ。

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バランの台頭によって、最終ラインに不可欠な存在ではなくなりつつあるペペだが、それでも守備陣の重要な選手であることには変わりはなく、モウリーニョに信頼して起用されている印象だった。

その彼がこうした発言をしたことは、現地でも驚きをもって受け止められている。

モウリーニョの発言について、はっきりと適切でないと発言した意味は大きい。

監督の発言について不適切と表明することはペナルティーの対象となっておかしくない行為だし、ましてモウリーニョならば、これまでのセルヒオ・ラモスなどへの対処を考えても厳しく罰しそうなもの。

モウリーニョチェルシーに連れて行く選手としても報道されていたが、選手の処遇について反対の立場を表明したことで、モウリーニョに引き抜かれる形での移籍の可能性は低くなったかもしれない。

モウリーニョとしては、仮に引き抜くとすれば、以前のカルバーリョのように、ピッチの内外で自身の考えを理解し伝えられる選手をと考えていたはず。ペペはそうした対象になりえないことを示したとも言える。

カルバーリョはフリーとなり、アルビオルの移籍も可能性が高いといわれている状況で、前線の再構築に予算を使いたいという事情もあり、ペペには残留してほしいところ。

クラブの名誉について何度も語っており愛着が感じられるペペが、残留を選択してくれればありがたい。